...本当に憎らしい奴だ...
魯迅 井上紅梅訳 「些細な事件」
...憎らしいったらありゃしません...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...東京は見る見るうちに灰になってしまうだろうよ」「敵の大将のような憎らしい口を利(き)くのね...
海野十三 「空襲下の日本」
...憎らしいほど押し黙って...
海野十三 「深夜の市長」
...憎らしい鬼か何かのような仕業でした...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...ははははは」主膳は憎らしい毒口を吐きかけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...憎らしいのはあのお内儀(かみ)さんよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっきは、富士山の後ろの方から面(かお)を出したから、たしか、あの辺にいるのかも知れません」「富士山の後ろって、お前……そんなお前、広いことを言っても、わかりゃしないじゃないの」「ああ、弁信さんに羽が生えて、この海を渡って、飛んで来てくれるといいなあ」「弁信さんて、そんなにいい人なの、憎らしい、弁信坊主――」といって兵部の娘は、海を隔(へだ)てて罪もない富士山を睨(にら)みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...憎らしいほどに落着いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり車夫が猿股をつけて天下の大道を我物顔に横行濶歩(かっぽ)するのを憎らしいと思って負けん気の化物が六年間工夫して羽織と云う無用の長物を発明した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...……憎らしいでしょうとも...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...こ憎らしい仏蘭西人がするように...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...憎らしいほど立派なものだと心で思つている...
平山蘆江 「大菩薩峠芝居話」
...憎らしいほど落着いていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...憎らしいのもあります...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その医学士は……憎らしい」「オットット...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...こうなると弦之丞様も憎らしい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...少し小憎らしいように見直した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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