...或る視角から憎むべきものならば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...さうしてその反感――日本が憎むべき壓制國だといふ感情が一度起るとすれば...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...なぜあのように憎むべき怪塔王であったかという謎です...
海野十三 「怪塔王」
...敵国へこの日本を売ろうという憎むべき人物を...
海野十三 「空襲下の日本」
...恐るべく憎むべき事柄だった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...憎むべきことが甚だしさを加へて來る...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...最も憎むべきものであり...
太宰治 「お伽草紙」
...上帝にその訳を訴えてきました」「どれくらい殺した」「六十万」「稼(か)を傷(そこな)うたか」「八百里傷いました」「馬鹿者をどうした」「喰ってしまいました」「馬鹿者は憎むべきだが...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...憎むべき敵(かたき)なれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...憎むべき犠牲であってみれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの憎むべき蒋介石(しょうかいせき)のモデルを...
中里介山 「大菩薩峠」
...拙者の弟を殺した憎むべき奸賊(かんぞく)ではあるが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かの憎むべき実験の材料にするなどとは...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...赤松らの憎むべき役割の撃破についてアジプロしなければならぬ...
宮本百合子 「刻々」
...急に専務が憎むべき存在となって映(うつ)り出した...
横光利一 「上海」
...俺たち文藝時代の者の競走心をマークで煽動させてをいて結團心を邪魔させ、その隙に乘じてあの大家達をどつしりと坐らせやうとした腹、憎むべき奴らだ...
横光利一 「書翰」
...憎むべき人間がいないなんていう社会があるかしら」ということも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...憎むべき青白い霧が何か遠くから迫ってくる巨体に追われるかのように沸き上がり――そこに最前の判断をほとんどひっくり返すことになるある音が聞こえ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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