...或る視角から憎むべきものならば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...憎むべきヤマ族!」オンドリの呪(のろ)いにみちた声と共に...
海野十三 「海底都市」
...憎むべき敵機の爆弾に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...憎むべき敵国人の死骸(しがい)の間に...
海野十三 「壊れたバリコン」
...首領を裏切った憎むべき曲者だったのです」三幕目「畑柳庄蔵が...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...」この憎むべき老いぼれの悪漢が...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...孝廉は怒り悲しんで憎むべき盗賊の詮議をさしていたところで...
田中貢太郎 「竇氏」
...彼を斯くの如き窮地に陥れた憎むべき敵である...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...憎むべき指揮者の目的を達せさせるのが腹立たしいと思ひながら...
田山録弥 「脱却の工夫」
...憎むべき犠牲であってみれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...憎むべきものであるや...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの憎むべき蒋介石(しょうかいせき)のモデルを...
中里介山 「大菩薩峠」
...憎むべき厭うべき死人同然な醜(みにく)い人間にしてしまったのだ...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その時になると「憎むべき兄」は突然急用が出来て...
牧野信一 「晩秋」
...いや、出征キヒで無くとも、これは憎むべき、軽蔑すべきエゴイズムかもしれない...
三好十郎 「日記より」
...不信不実は憎むべきものであるに違いない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...庁内でもあの張文遠のほうがよっぽど憎むべき悪人だといっている声は多い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「憎むべき奴は、文官の劉高」すべては、彼の拵(こしら)え事にあるとなして、宋江が、「劉高も捕えたでしょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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