...憎むべき神聖冒涜の如く感じてゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...世にも憎むべき兇暴なる人間と見られてゐる無政府主義者と...
石川啄木 「所謂今度の事」
...お前の友人という男は憎むべき奴だ...
海野十三 「不思議なる空間断層」
... 75其憎むべき口開きアートレ,デース叫ぶ聲...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...テナルディエの上さんはそのとき世に最も憎むべき者のように思った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...憎むべき敵(かたき)なれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は憎むべくして憎むべき人を知らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...世にも憎むべき二重生活を営んでいるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...憎むべき摂政その人に対する行為である点が明かになると...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...之によって一見虫も殺さぬようなこの美青年が憎むべき殺人鬼なる事が明かになったが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...この事件でいちばん憎むべきことは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...このウィルスンが私のことに憎むべき関心を持っていることの新たな証拠を見た...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...憎むべき厭うべき死人同然な醜(みにく)い人間にしてしまったのだ...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...嗽ひの水を口にふくむと憎むべき鳥を眼がけて...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...吾々を窮地に陥入れようとしてゐる憎むべき人物なのである...
牧野信一 「南風譜」
...神様は我々のように罪深い憎むべきものをすらお呼びよせになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...旁(かたがた)憎むべき劉封...
吉川英治 「三国志」
...敵にとれば憎むべき悪魔に見えます」「では...
吉川英治 「親鸞」
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