...」わざと憎まれ口を聽いて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...憎まれ口をきいた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...横合からさんざ憎まれ口を叩く...
薄田泣菫 「茶話」
...「此の好書家の書庫と称する鞣皮(なめしがわ)の物置」などと憎まれ口をたたいている...
辰野隆 「愛書癖」
...当世の文士小説かくと六号活字の文壇消息に憎まれ口きくだけが能(のう)とはあまりに潰(つぶ)しがきかな過ぎる話...
永井荷風 「小説作法」
...つかまったのが運の尽きさ」と憎まれ口をきく者もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...やくざな野郎だあ」平生惡口をいひ合うてる間柄だけに思ひ切つた憎まれ口を叩いて去つた...
長塚節 「芋掘り」
...余計な憎まれ口を叩(たた)いて...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...あんな憎まれ口がきけたものだ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ご用心」憎まれ口をきいて...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...憎まれ口なら後にしてもらおう」長い顔を...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...そんな憎まれ口を利くものではない...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...そんな憎まれ口をたたく...
火野葦平 「花と龍」
...――」と憎まれ口をたたいたのである...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...八そんな憎まれ口をきくのが私の目的ではなかった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...もう間崎さんにみぬかれているぞ」「みぬけなければめくらだ」「憎まれ口はうまいな」丹野はしらべものをしていたらしい...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...大抵は皮肉か憎まれ口になる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...まだあんな憎まれ口をたたいていやがる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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