...さんざんの憎まれ口をきいたうえ...
海野十三 「人造人間の秘密」
...憎まれ口をきいた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...横合からさんざ憎まれ口を叩く...
薄田泣菫 「茶話」
...「此の好書家の書庫と称する鞣皮(なめしがわ)の物置」などと憎まれ口をたたいている...
辰野隆 「愛書癖」
...つかまったのが運の尽きさ」と憎まれ口をきく者もある...
中里介山 「大菩薩峠」
...やくざな野郎だあ」平生惡口をいひ合うてる間柄だけに思ひ切つた憎まれ口を叩いて去つた...
長塚節 「芋掘り」
...余計な憎まれ口を叩(たた)いて...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...ド・ゴールが〈たぶんお齢のせいでしょう〉とロンドンから憎まれ口をきいたが...
久生十蘭 「だいこん」
...皮肉なことをいったり憎まれ口をきいたりして得意になっている...
久生十蘭 「だいこん」
...そんな憎まれ口をたたく...
火野葦平 「花と龍」
...憎まれ口のようでいて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...憎まれ口をききながら立上がつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...八そんな憎まれ口をきくのが私の目的ではなかった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...『源氏物語(げんじものがたり)』をそのまま地でいってるような生活の中でも結構憎まれ口や人に大っぴらで聞かせられないような大口たたくのにも何不自由なく優美に風流にやってのけるのですから...
柳原白蓮 「私の思い出」
...大抵は皮肉か憎まれ口になる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...憎まれ口をばたたくじゃないが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...憎まれ口でも叩きたかったが...
吉川英治 「平の将門」
...まだあんな憎まれ口をたたいていやがる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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