...心頭にあった憎しみが自ら消えると...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...自分の憎しみと怒りとに就いて不安を感ぜずにはゐられない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...僕の笑ひと憎しみとにはノーブルな品性を持つた人をも猶不快にするやうな厭味が籠つてゐるに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...従って容易にその憎しみの対象を捨ててはしまわない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...あらゆる憎しみや悲しみや...
梅崎春生 「風宴」
...その眼にはかすかに憎しみの色があったようです...
梅崎春生 「凡人凡語」
...「男の憎しみがかかればかかる程美しくなる」と云った...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...憎しみ嫌う男と一緒に...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...何とも云えぬ憎しみの情が次第に湧き上ってきた...
豊島与志雄 「反抗」
...ゆき子は富岡へ対して憎しみが濃くなり...
林芙美子 「浮雲」
...男の社員達は二三ヶ月前に見せてゐたあんなに親切な好意を憎しみの表情にかへて...
林芙美子 「秋果」
...彼女の憎しみの理由は愛情が絡んだものではなく...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この厭でうるさいという感情が嵩(こう)じてはげしい憎しみになっていった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...意の如(ごと)くならないものに対する憎しみが湧(わ)いて来るのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...我々が存在に対して懐く愛も憎しみも...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...無礼な者としてお憎しみを受けることになっては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...憎しみの心を持つ人はほとんどないのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...争いの武力や憎しみの政治が不純なものであるなら...
柳宗悦 「民藝四十年」
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