...明智小五郎はこの憂目(うきめ)を見るのがいやさに...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...しかも大敗の憂目を見ること三度...
太宰治 「地図」
...同じ水葬の憂目をみなければならないのか...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...一度モデルの選定を誤らんか自動車會社として破産の憂目さへ見る場合すらあると云はれている...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...川一筋隔てしのみなれば市川邊も遠からずこの憂目にあふなるべし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...元寇(げんこう)に於ける壱岐(いき)対馬(つしま)の憂目(うきめ)をこの房州が受けなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしが仲達(ちゅうたつ)の憂目を見せられる」二十この貴公子が...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中里介山 「大菩薩峠」
...重ければ取潰しといふ憂目にも逢はないものでもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの不快極まるtte--tte(テートアテート)(膝詰談判)の憂目を忍ばなければならなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は当然の報いとして投獄の憂目をみたのであるが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...かなしい憂目(うきめ)を見たかも分りません...
室生犀星 「津の国人」
...後者ははじめから一番下の段階にいてこれ以上墜落する憂目にあうまいとするのであるが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...造船材料を焼失するという憂目を見た上に...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...内地に居る日本人は海外の醜業婦と云へば一概に憂目を見...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...憂目(うきめ)に追いやって」九明けて文治(ぶんじ)二年の一月末には...
吉川英治 「日本名婦伝」
...まるで袋の鼠同様の憂目...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...たとえどんな憂目を見たにしろ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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