...その後(ご)細菌学の研究に憂き身をやつして...
薄田泣菫 「茶話」
...果樹園にそんなに丹精をこめずに――そういったものとは別な収穫をあげようとしないのか? なぜわれわれの種豆にそんなに憂き身をやつし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...川竹の憂き身をかこつ哥沢(うたざわ)の糸より細き筆の命毛(いのちげ)を渡世(とせい)にする是非なさ……オット大変忘れたり...
永井荷風 「妾宅」
...容色を整へる為に憂き身をやつすのはどうも面白くない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...親とも生き別れた憂き身の果ての置き場所は...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...地にへばりつく憂き身には...
與謝野寛 「妄動」
...豊後は日々片手で幕政をいじり片手では鶉の糞掃除(ふんそうじ)にいよいよ憂き身をやつしていたろう...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...今から憂き身を窶(やつ)し合うなど...
吉川英治 「私本太平記」
...笛などに憂き身をやつし...
吉川英治 「平の将門」
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