...身の憂きことを忘れ果てつ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...拙老此(こ)の歳に及び斯(か)かる憂きことを耳にいたし候は何の因果かと悲歎やる方なく候...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...「………『斯(か)かる憂きことを耳にいたし候は何の因果かと悲歎やる方なく』か...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...世の憂きことなどは知ろうようもないと思われた時代である...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...常に憂きことを知らず顏の...
樋口一葉 「花ごもり」
...セイレエン等憂きこと知らぬ漂(ただよい)の世を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「憂きことよ猶身に積れ老いてさへまだ世に飽かぬこころ知るべく」...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...憂きことのなほこの上につもれかしかぎりある身の力ためさん自作の歌だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...たゞ悲しきこと憂きこと恋しきことなど...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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