...彼(か)れは国相となる三年前、即ち慶安三年、はじめて沖縄の正史『中山世鑑(ちゅうざんせいかん)』を編纂して自国の歴史を教え、国相となってから『仕置(しおき)』を出してその政見を述べました、『仕置』は実に後世為政者(いせいしゃ)の金科玉条として遵守(じゅんしゅ)する所のものであります...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...印刷出版されたこの種の本で最も古いのは中国の宋の時代の「棠陰比事(とういんひじ)」を和訳して平仮名で書いた「棠陰比事物語」(慶安二年...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...保証人7・28慶安太平記の由井正雪が大望(たいまう)を企てた時...
薄田泣菫 「茶話」
...「この家は慶安(けいあん)の春...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この家は慶安(けいあん)の春...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...慶安四年に由井正雪の陰謀が露現した後ち...
穂積陳重 「法窓夜話」
...慶安以前に種々の原因に依って除封または減封せられた諸侯の総数百六十九家の中...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この慶安の養子法改正は...
穂積陳重 「法窓夜話」
...初代木村重松慶安太平記に於ける怪僧善達吉田焼打の悲愁嗚咽の節調をまざ/\と私に想起せしめずにはおかなかつた...
正岡容 「浅草燈籠」
...貞室の『かたこと直し』慶安三年印本に(おいかけ)を鍋とりという事いかがと制したれど...
南方熊楠 「十二支考」
...慶安元年板『千句独吟之俳諧』には「枕上の時鶏に夢を醒(さま)されて」「南蛮人の月を見るさま」と時鶏の字を用い居る...
南方熊楠 「十二支考」
...この論文ではまず過去の大地震の災害について述べ、慶安二年、元禄十六年、安政二年大地震は平均百年に一回の割合で発生している...
武者金吉 「地震なまず」
...慶安五年に病死した...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...新野西分はすでに慶安四年に上中下の三つに分れておる...
柳田國男 「地名の研究」
...寛永から慶安年代までなんだからね」「しかし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それは寛永や慶安の頃になってもまだ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...正保、慶安は、すこし乱兆(らんちょう)すら見えた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...今一例として『弁註』の著者天桂(慶安元―享保二〇...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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