例文・使い方一覧でみる「慶」の意味
スポンサーリンク...一語一語慶長小判を落すやうな冴えた声であつた... 
薄田泣菫 「茶話」
...老生の初陣を慶祝するが如き風情に有之候...
太宰治 「花吹雪」
...慶娘の病気はその場かぎり治ってしまった...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...順慶の言葉の中にある「不仕合わせなお身の上のこと」とは何を意味するのであろうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...毎晩父が話してくれる宮本武蔵や義経弁慶なぞの武勇譚もなんのかひもなく...
中勘助 「銀の匙」
...慶長二年二月五日この長崎の西坂で殉教したお方だ...
永井隆 「この子を残して」
...とうとう弁慶を解放させて...
中里介山 「大菩薩峠」
...板の間に居る辨慶と幔幕がまくれて出た靜とが悠長に應答をする...
長塚節 「佐渡が島」
...慶長元和以来、町人武士の一部の間に、地下水のごとく潜入している切支丹の信仰は、紅毛人の手から切り放され、すっかり無害になっているのを知り尽して、こう平次に説いているように見えるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...元（もと）の新羅（しらぎ）の都（みやこ）慶州（けいしゆう）です...
濱田青陵 「博物館」
...――そして慶応の四年であった...
本庄陸男 「石狩川」
...「妾（わらわ）ことの姓名を問い給うか、父は元京都の産にして、姓は安藤、名は慶蔵、宇（あざな）五光と申せしが、ある夜、母君、丹頂の鶴を夢見て、妾を胎み給いしかば、幼少の折は鶴女鶴女と申せしが――」このお嫁さんの言い立ても、割合に今松は叱られなかった...
正岡容 「寄席」
...阿部家に此慶のあつたことと...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...流行（はやり）来て撫子（なでしこ）かざる正月に杜国（とくに）つづみ手向（たむ）くる弁慶の宮野水（やすい）寅（とら）の日の旦（あした）を鍛冶（かじ）の急（とく）起きて 翁などは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...肥後の五島列島から慶南...
夢野久作 「近世快人伝」
...邦家のため御同慶に堪えませぬ...
夢野久作 「暗黒公使」
...さ、さ、涙なぞ拭（ふ）いて、も一つどう」銚子を向けた肱（ひじ）の端で、西門慶は、わざと卓の象牙（ぞうげ）の箸（はし）を、下へ落した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私としての弁慶がそのうちに...
吉川英治 「随筆 新平家」
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