...而しそれは自己の慴伏(しょうふく)によつて到達せらるゝのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...かくて欧州全土は彼の暴威の下に慴伏(しょうふく)したであろう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...世界をたちまち慴伏(しょうふく)させる新兵器といたしましては...
海野十三 「共軛回転弾」
...所謂怒れば萬夫を慴伏せしめ...
大町桂月 「妙義山の五日」
...人はただ彼の彫刻の前に慴伏(しょうふく)する外はなかった...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...いくらそうでございませんと私が言っても感じがすこぶる滑らかになってどうも私がフガを堂々と慴伏(しゅうふく)せしめたような恰好にも見えてくるが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...顔を出した女将(おかみ)が雷にでも撃たれたように慴伏してしまった...
久生十蘭 「魔都」
...ただその猛威に慴伏(しょうふく)するばかりである...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...眼前のご威風に慴伏(しょうふく)してしまうでしょう...
吉川英治 「黒田如水」
...陳父子は慴伏(しょうふく)して...
吉川英治 「三国志」
...みなどうにでもなるものみたいに慴伏(しょうふく)していた...
吉川英治 「私本太平記」
...目のまえに慴伏(しょうふく)するなどのことは...
吉川英治 「私本太平記」
...信長の震撼(しんかん)に慴伏(しょうふく)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...左右すべて彼に慴伏(しょうふく)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...腹の底から慴伏(しょうふく)したものに相違ない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その御気色(みけしき)に慴伏(しょうふく)して...
吉川英治 「親鸞」
...ほとんど衆みなその方の威権(いけん)に慴伏(しょうふく)し...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...慴伏(しょうふく)したものであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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