...友達の悲しい気持ちを慰撫する...
...戦争の犠牲者を慰撫するため、追悼式典が行われた...
...子供が怖がって泣いているので、お母さんがそっと慰撫する...
...野生動物を保護するため、保護団体が猟師たちと話し合いの場を持って慰撫した...
...失恋したとき、友達に慰撫されることで気持ちが楽になった...
...それにつけても葉子の慰撫(いぶ)をことさらにあこがれていたらしい様子は...
有島武郎 「或る女」
...靜かなる慰撫(いたはり)の手振(てぶり)優しく...
アダ・ネグリ Ada Negri 上田敏訳 「母」
...却って自分が妻を慰撫(いぶ)する側に立たされたせいもあって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そうして歯医者の輝かしい姿が世界を慰撫していられるを見られい」「アー...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...彼にとっては一つの慰撫(いぶ)であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...代助は慰撫(なだ)める様に...
夏目漱石 「それから」
...あるいは慰撫(いぶ)し...
野中到 「寒中滞岳記」
...唯、そのやうな希臘人たち乃至リルケの考へ方が私達の素朴な祖先たちのそれとやや趣を異にするのは、さうやつて愛する者の突如の喪失によつて其處に生じた空虚がはげしく震動し、それが遂に一つの旋律に變じてわれわれの恍惚となり、慰撫となり、救濟となつたといふ、いかにも自らを基準とした、彼等の西洋流な受け入れかたであります...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...さも私を慰撫(ゐぶ)するやうに囁(ささや)いて呉れた...
松永延造 「アリア人の孤独」
...」諦め深い若い薬剤師は人なつこく私を慰撫した...
松永延造 「職工と微笑」
...古来之を慰撫して居た有力なる一つの手段は...
柳田國男 「夢と文芸」
...却(かえ)って生活の糧(かて)を与えて慰撫しているつもりらしく見えたので...
夢野久作 「近世快人伝」
...すすんで慰撫(いぶ)の使者たろうというのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...――慰撫というよりは...
吉川英治 「新書太閤記」
...安土から慰撫(いぶ)の使者が参れば...
吉川英治 「新書太閤記」
...精いっぱいの慰撫(いぶ)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...忠平父子にとりあげられて――やがて朝廷から慰撫(いぶ)の使いでも来るものと...
吉川英治 「平の将門」
...幸い葉子の慰撫を受けて...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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