...慰めるやうに問ひ尋ねたは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...一年の労を慰めるために小僧達をそこにつれて行って御馳走したことがあったからであった...
田山花袋 「日本橋附近」
...妻のところへ行って慰めるか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...お銀様は竜之助を慰めるために話の種の一つとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人の心を慰めることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...したがって慰める私も...
夏目漱石 「こころ」
...華魁(おいらん)小紫の霊を慰める為に...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それを、しずかに慰める...
久生十蘭 「雲の小径」
...慰めるようにささやいた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その顏は僕を不器用に慰める...
堀辰雄 「不器用な天使」
...神は時に慘めな人間を慰めるやうに命令した...
三木清 「人生論ノート」
...さういふ異常な感情がたゞ私を慰める...
水野仙子 「脱殼」
...われらを慰めることを忘れ給わぬであろう...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...辛(かろ)うじて自ら慰める者がある...
柳田国男 「山の人生」
...その父を慰めるために...
吉川英治 「鬼」
...何と慰めることばも知らず...
吉川英治 「源頼朝」
...それには小さい生きがいみたいなものをすら密かに感じて独り慰めることもできた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...かれ等の霊魂を慰めるために建てられたものだといふ伝説があると案内の男が語つてゐた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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