...慰めるやうに問ひ尋ねたは...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...病人を慰めるという仕事は...
泉鏡花 「婦系図」
...かの女を慰める手紙を書いた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かの不幸なはらからを慰めることが必要であったのだ...
海野十三 「三人の双生児」
...恒川氏は慰める言葉を知らなかった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...人の思惑なんか気にする事はないわ』私は慰める積りで云ったんです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...月並の文句を云つて慰める...
種田山頭火 「行乞記」
...君はひとり誰も慰めるものもない世に取残されるだらう...
田山録弥 「あさぢ沼」
...貧窮な父の老後を慰めるに大なる便宜を有します...
長塚節 「教師」
...彼を慰めるつもりで言つた私の言葉が...
萩原朔太郎 「宿命」
...飢が凌げると慰めるやうに言つてゐる者もあつた...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...みずから少々慰める点もありますが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...慰めるようにささやいた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...同時に春子さんを慰めることになる元気の好い手紙を書かう...
牧野信一 「蛍」
...しいて解釈してみずから慰めることなどもできなくなって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...家康は肺腑(はいふ)をえぐられる思いに迫られたが、同じ悲嘆を抱くもの、この老母以外にも無数にあることを知ると、彼は、なんと答えるべきか、慰めるべきか、襟(えり)を正して、自分もまた、偽りなき心を告げなければすまない気もちになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...何と慰めることばも知らず...
吉川英治 「源頼朝」
...「うきを慰める」のであるか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??