...自ら慰めるやうに...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...予は予のみじめなる心を自ら慰める意味を以て……そのみじめなる心には...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...或は初めから社会上の位置を度外して浮世を茶にして自ら慰めるより外仕方が無かったのである...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...足下を慰めるようなことはしたくない...
大杉栄 「獄中消息」
...好きな昼顔を活けて自から慰める...
種田山頭火 「松山日記」
...それから彼女はヴィール夫人を慰めるつもりで...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それを慰めるつもりで...
徳田秋声 「挿話」
...この寂寞(せきばく)この悲哀を慰めるために...
永井荷風 「すみだ川」
...「不慮の出来事なら仕方がないじゃありませんか」と慰めるようにいってくれました...
夏目漱石 「こころ」
...たった一月前には思う人の病を慰めるためにと...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...不幸な姪の霊を慰めるために...
久生十蘭 「悪の花束」
...どうすれば慰めることができるかよく知っていたが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...夜釣りの舟で働く夫を慰めるための酒壜をさげて来たのを見た樽野は...
牧野信一 「円卓子での話」
...子供を慰めるやうに慰めて...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...外地にあっては大いに戦陣の味気なさを慰めるに足るものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泣き沈んでいる玲子のお河童(かっぱ)さんを慰めるように撫でまわしてやった...
夢野久作 「継子」
...實際その時には全くわたくしにはソレを慰める言葉がなかつたのです...
横瀬夜雨 「花守」
...人も羨(うらや)む生活(くらし)をしている」「まあいい」弁円は慰めるように...
吉川英治 「親鸞」
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