...母を慰めるほどの気力はない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...寺の住職が法要のため外出したその留守中の無聊を慰める為め...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...非常にこれを介抱し慰める...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...まだ悲しみを慰めることができました...
橘外男 「仁王門」
...優しい愛情で慰めるような男ではなかった...
徳田秋声 「黴」
...おまえは人間の良心を永久に慰める確固たる根拠を与えないで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...若き人を慰める為か話頭を転ずる...
夏目漱石 「幻影の盾」
...忘友子規の病を慰める為め...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』中篇自序」
...それだからと言って私達に何が出来るんですか? 彼を慰める! 私達には何一つ彼を慰めるようなことは出来ません...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...心配しないで呪(まじなひ)でもして待つが宜いさと慰めるやうな朋輩の口振...
樋口一葉 「にごりえ」
...老人を慰めるいちばんいい方法だと思ったから...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ヒューバート医師が慰めるように言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...これを慰めるやうな手段を取らねばならぬのであるから...
正岡子規 「病牀六尺」
...婦人が夫を慰めるのは...
宮城道雄 「声と食物」
...なおなんぞ望みはないか」そう慰めると...
吉川英治 「新書太閤記」
...寝具なども法勝寺の庵(いおり)から運んで来ようと慰めるのであった...
吉川英治 「親鸞」
...九親鸞は慰めるに困ったように...
吉川英治 「親鸞」
...それには小さい生きがいみたいなものをすら密かに感じて独り慰めることもできた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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