...冬の閑な間、慰み半分に、池沼の掻掘りをやる者も、大川に続いてるか、続いてないかを見て、さうしてやるです...
石井研堂 「元日の釣」
...もうこなひだから色んな柄を図案して慰み半分に縫つてお出でになるのであつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...殆んど公らが気に向いた時は発行しいやな時はよす慰み半分の雑誌としか受取れぬ次第に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...傍ら自分の慰み半分絵をかく事にしたらどうか...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...勿論これらはほんの素人の慰み半分の小型映画作品であったのでこういう厳重な批評をするのは無理であろうが...
寺田寅彦 「教育映画について」
...それとも気軽な慰み半分にか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女は四年級の時から卒業まで引続いて、然し慰み半分に、旧派とも新派ともつかぬ和歌を学んでいた...
豊島与志雄 「理想の女」
...初めは慰み半分に手をつけて見た雪の研究も...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...慰み半分に手を拍(う)って笑う策略(さくりゃく)のように思われた...
夏目漱石 「野分」
...自分の好きな浄瑠璃(じょうるり)を一くさりずつ慰み半分におしえていた...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...彼女は例の慰み半分に叔父さんから稽古(けいこ)されている最中であった...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...ちょっと慰み半分に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...慰み半分に寫眞を撮影してゐる貝細工屋の主人を招んで...
水野仙子 「夜の浪」
...碁(ご)将棊(しょうぎ)同様慰み半分に発明し発見し得るだろうか...
南方熊楠 「十二支考」
...慰み半分に名前の類似によって幾組かにわけてみたところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慰み半分の寄合はよくあったらしい...
山本周五郎 「青べか物語」
...実用半分のお慰み半分で...
山本笑月 「明治世相百話」
...慰み半分に工業用ダイナマイトを使って極く内々で遣っていた奴が...
夢野久作 「爆弾太平記」
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