...年を老(と)ってしまったとつくづく慨嘆する...
田山花袋 「少女病」
...こうした工事が天然の風致を破壊するといって慨嘆する人もあるようであるが自分などは必ずしもそうとばかりは思わない...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...かうした工事が天然の風致を破壊すると云つて慨嘆する人もあるやうであるが自分などは必ずしもさうとばかりは思はない...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...慨嘆するにも当たらないことであるかもしれない...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...と彼は慨嘆するのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...今の世に問うて慨嘆するのは無理であらう...
永井壮吉 「冬日の窓」
...一部の道徳家は大に慨嘆するでしょうな...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...――今夜の会で自分たちの科の不振の事をしきりに慨嘆するから...
夏目漱石 「三四郎」
...不振は事実であるからほかの者も慨嘆するにきまっている...
夏目漱石 「三四郎」
...新聞界の大元老、松崎天民氏が「百円たらずの月給にしばられ……」と、慨嘆するのか、自慢するのか分らぬことを書いていたし、現に私と前後して、同じ社へはいった本山荻舟(もとやまてきしゅう)君は、私の二倍より多い四十五円だ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...風に向つて慨嘆するなんて...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...慨嘆する溜息であつた...
牧野信一 「川を遡りて」
...太史公が自ら其不遇を慨嘆する意を含める也...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...きみ」と彼は慨嘆する...
山本周五郎 「季節のない街」
便利!手書き漢字入力検索