...会が済んだら飲んでやろうと、実は心まちに待っていた我々幹事は、大いに憤慨した...
石川欣一 「可愛い山」
...」「いい氣になつてゐやアがる」と、義雄は憤慨した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...うちがなんで義ちやんに呼びつけられるわけがあるの」と僕を叱りつけてでもゐるやうにして憤慨してゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...こんな幼い者をおだてて貴重品を捲き上げるなんて罪悪だと私は憤慨し...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...漠然と憤慨していたのではなかったのであった...
高見順 「如何なる星の下に」
...杉は顔で憤慨したが...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...どこやらの百姓が一車二ルーブルと吹っかけたと憤慨しているのが聞えてくる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...友人が一等憤慨したのは...
戸坂潤 「社会時評」
...かつて一ページの音楽をも自分がうまく歌い得ないことを憤慨していたあまりでもあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...憤慨して死んだ父の...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...新しくまた繰返して感慨した...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...愛国的な英国人すべてが憤慨し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...憤慨した蛸は今度は寝たふりをしていて相手が食べかけたとたんに海の中へ引き摺り込んでやれと待機していると...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...十八世紀の始め頃欧州で虚栄に満ちた若い婦女が力なき老衰人に嫁する事荐(しき)りなりしを慨し...
南方熊楠 「十二支考」
...」学士は憤慨した調子で云った...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...バックが同じく憤慨してその間にとびこんだ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...多少憤慨したらしい語気を混交(まじ)えながら...
夢野久作 「少女地獄」
...その刑事から聞いた話に非常に憤慨して...
夢野久作 「無系統虎列剌」
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