...あなたの国でも第四階級の娘たちは売笑婦になつてゐるではありませんか? 職工の肉を食ふことなどに憤慨したりするのは感傷主義ですよ...
芥川龍之介 「河童」
...(僕はいつか佐藤氏自身の「僕の詩は決して余技ではない」と憤慨してゐたのを覚えてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...何ぞ先生の時事に慨して時事に関せんとせざるかを問う...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...(なんと、二人連れの多い夜だろう)と、わたくしは、最初憂鬱(ゆううつ)になり、ついで憤慨した...
海野十三 「第四次元の男」
...気の短いお客さんは憤慨して...
海野十三 「四次元漂流」
...彼は憤慨して抗議した...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...なぞと満員で臭い空気のつまつた省線電車の中で自分はれいによつてぶつぶつ憤慨してゐた...
武田麟太郎 「現代詩」
...社大党が憤慨して逓信省と放送局とに釈明を求めたことは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...――彼は自尊心と自由とを傷つけられて憤慨した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてクリストフのものだとされてる誤った意見はしだいに広まっていって、パリーの諸新聞に辛辣(しんらつ)な批評を惹起(じゃっき)し、それからドイツへ伝えられて、ドイツの芸術家が自国についてかく下劣な言辞を弄(ろう)するのを、人々は憤慨した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...またそれを憤慨した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...支那現地の人々がこぞって憤慨しているものに...
豊島与志雄 「中支生活者」
...何処(どこ)にか心のうちに道理を有する時にしか憤慨しない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一人で憤慨してみるが...
平山千代子 「転校」
...」学士は憤慨した調子で云った...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...「ライオンも象も毛唐もみんなばかやつらだ」と憤慨し...
山本周五郎 「青べか物語」
...その先生は素敵に憤慨して記者にこの話をした...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...今更ながらの平凡を改めて感慨してみるところに...
吉川英治 「随筆 新平家」
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