...慧眼な祖母は、去年の夏気に入らない婚約をされて以来ことさらにはげしくなった登志子のわがままが心配でたまらなかった...
伊藤野枝 「わがまま」
...慧眼の司法主任は...
大阪圭吉 「闖入者」
...慧眼(けいがん)の士のみ夙(つと)にこれを知っておる...
高浜虚子 「俳句への道」
...慧眼(けいがん)の読者は...
太宰治 「女の決闘」
...おのれの慧眼(けいがん)を誇る...
太宰治 「猿面冠者」
...そうして遠いロシアの新映画の先頭に立つ豪傑の慧眼(けいがん)によって掘り出され利用されて行くのを指をくわえて茫然(ぼうぜん)としていなければならないのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...それも主として彼の資金と張浩の慧眼とによって...
豊島与志雄 「秦の出発」
...爪先と踵(かかと)が反って柔かい土へ舟形にめりこんでいるでしょう」「なるほど」平次の慧眼(けいがん)に一番先に感心したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次の慧眼(けいがん)に見破られ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その棒を外へ――これで出ました――と言わぬばかりに置いて行くのは可怪(おか)しいじゃないか」「…………」平次の慧眼(けいがん)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自害をする人があるでせうか」「フーム」この娘の恐ろしい慧眼(けいがん)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは平次の慧眼(けいがん)にも容易に解りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは平次の慧眼にも容易に解りません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人間のせゐと見破つたガラツ八の慧眼(けいがん)は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...到頭平次の慧眼に見破られたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の慧眼(けいがん)は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかるに他の諸学者連はこの慧眼なる二学者の警鐘に耳をおおいあえてその誤りを覚らないのは憫然(びんぜん)のいたりである...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...大なる慧眼を少しも必要としない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??