...保吉は未(いまだ)にこの少年の悪智慧(わるぢえ)の鋭さに驚いている...
芥川龍之介 「少年」
...神様の仕事の広大無辺な事はとても人間の智慧なぞの及ぶところではない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...わたしどもに何のいい智慧が出よう?第四は阿Qの原籍だ...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...知慧自慢の伊豆守がこの画の前に立って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...当局首脳部の智慧がこの程度なのだから...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その般若の道理と智慧とを...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それを取寄せる智慧(ちえ)を欠かなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...こんな凡俗な智慧を誰が彼へくれたのか...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...陳慧君も出るらしいよ...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...陳慧君のところに戻ってからは...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...歓(よろこ)びも智慧(ちえ)もみんな直接に人間の中にはいって来た...
中島敦 「文字禍」
...智慧(ちえ)はあまりなさそうだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...――恐ろしい惡智慧だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悪いことをする奴は、深く企らんだつもりでも、企らみの尻が割れかかると、自分の猿智慧で、自分の首を締められるのが落ちだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相棒がなきやなりません」八五郎は八五郎だけの智慧を傾けるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...またかがやかしい人間の智慧...
宮本百合子 「いのちのある智慧」
...ところが外部の人ことに一知半解(いっちはんかい)の旅客などの地名の呼び方は勝手至極なものであって多くは文字に基いて智慧(ちえ)相応の呼び方をしている...
柳田國男 「地名の研究」
...みずからの智慧や境遇の力に依ってつかみとる信心ではないのでござる...
吉川英治 「親鸞」
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