...人間の智慧と云ふものも私にはあまり有がたくはなくなりました...
伊藤野枝 「私信」
...われと思わん方は御遠慮なく、第一会場から出発して、智慧だめし、根だめしをなされたい...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...人間のもっているあさはかな智慧ではないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...あいつらに智慧と分別を授けてやって下さい...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...自分一身と自分の多くの後ろ暗い仕事の上に法官の慧眼(けいがん)を向けさせることになるだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...詩人は謂はばソルレンとしてのみ知慧あるもので...
中原中也 「詩と詩人」
...賽錢箱へ金を匿(かく)すと云ふ惡智慧には驚いたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んといふ結構な智慧を持つてゐることでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し智慧の遲い方らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よく/\追ひ詰められて必死の智慧を絞つたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お静をさらった曲者は姿も見せなかったじゃないか」銭形平次は漸く必死の智慧を働かせ始めたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...智慧が感情に於て結合していると...
萩原朔太郎 「詩の原理」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...幸田節三が畢生の智慧を傾けて考え出した一策というのはそんな生易しいものではなかった...
久生十蘭 「魔都」
...今ではその智慧は次第に乏しくなつてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...『聖書』に蛇のごとく慧(さと)しといったのじゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...又は智慧や情慾が多過ぎたり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――という議論だな」「議論などを明慧はしていないのだ...
吉川英治 「親鸞」
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