...この国の人々は飲食の習慣に於て節度を守っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...流石は世慣れた齡(とし)だけに厚く禮を述べる...
石川啄木 「鳥影」
...一年も住み慣れた私が臭いので寢附かれない晩が折折あります...
江南文三 「佐渡が島から」
...山猟(さんれふ)に慣(なれ)たる者は雪の足跡(あしあと)を見てその獣(けもの)をしり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...三十六号でしょう? 自分は妻と別々の部屋を取る習慣だなどとは仰言(おっしゃ)らないでしょうね...
谷譲次 「踊る地平線」
...――之はラジオに慣れている吾々に取っては余りに当然なことのように思われるかも知れないが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それに労働の習慣は薄らぎ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貧乏には慣れてゐる...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...日の出(で)を拝(おが)んで帰(かへ)つてくる習慣であつたさうだ...
夏目漱石 「それから」
...蓋に金を入れるための小さい穴の切りあけてある小型の箱へ抛り込んでおく習慣があった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...それで躯(からだ)じゅうを拭く習慣のついたのもその頃だし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...密かにそれを雇主に告げる習慣があって...
牧逸馬 「双面獣」
...仮令(たとい)ここにはスゲに慣用せられている菅の字が用いてあってもそれは決してスゲその物では無くて...
牧野富太郎 「植物記」
...たびたび見舞いに来る医学士もただ習慣的に見舞いに来るという風になった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...それまで法の権威ないし旧慣の尊敬によって認めていたあらゆる通念を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それから今一つは年久しい慣行よりも...
柳田国男 「年中行事覚書」
...斎藤氏時代からの慣わしであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この世の中はすべて慣性...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
便利!手書き漢字入力検索