...たじたじと後を慕うて...
泉鏡花 「婦系図」
...貴女を慕うのでございます...
泉鏡花 「海神別荘」
...慕うべくして又懼るべき来世を前に控えて聖書殊に新約聖書は書かれたのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...エレミヤ記の如きに死を慕う言辞ある以上は...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...此処において外国は神国の威風を慕うて渡来するのだ...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...今はとても中山殿のお跡を慕うこともなり難し...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬が竜之助を慕うのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさしく塩尻峠の連中があとを慕うて来たのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうまで一見の人になつき慕うとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...とりわけ唄の文句が男を慕うところになると...
正岡容 「寄席」
...婆羅門これを自分の子のごとく愛し那倶羅の子もまた父のごとく彼を慕う...
南方熊楠 「十二支考」
...親兄弟よりも木石交契を慕うたと自ら言ったのも解るような気がする...
室生犀星 「庭をつくる人」
...かれらの生んだものを慕うそれにふさわしい...
室生犀星 「後の日の童子」
...あらゆる功績に輝き・この高貴なる民の慕うところの・ミシェル・ド・モンテーニュ閣下が彼およびその子々孫々のためにローマ市民として登録せられ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...藤六の跡を慕うて来た奴どもが相当居ったものらしう御座います...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...久しくご高名を慕うていたところなので...
吉川英治 「三国志」
...おのずから老公を慕う若いもののあいだに生れた風である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...妻と定められた葵の上をきらって一途に継母を恋い慕う十二歳の源氏である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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