...貴女を慕うのでございます...
泉鏡花 「海神別荘」
...ドイツを慕うものはドイツの精神に変じ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...今日に至って国民が皆先生の徳を慕うというのは...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...漸く案内者の跡を慕うのみ...
関寛 「関牧塲創業記事」
...深山の書斎の窓明りを慕うて行ったころのことを思い出していた...
徳田秋声 「黴」
...ただ三たび「早く帰ってちょうだいな」という声のあとを慕うてむせび来るのみ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あらぬ人の名を慕うて呼ぶなり...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざと一行のあとを後(おく)れがちに慕うことになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともし灯を慕うて桐の葉にとまった轡虫が髭を動かしながらがじゃがじゃがと太十の心を乱した...
長塚節 「太十と其犬」
...故に実隆は父を懐うよりも母を慕う情が深く...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...あなたを慕うたとに...
火野葦平 「花と龍」
...必ずこれに満足せずして旧を慕うことあるべし...
福沢諭吉 「学者安心論」
...西洋の文明もとより慕うべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...こうまで慕うのが無理はないと...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...後(のち)先帝を慕うの余り死んだので...
南方熊楠 「十二支考」
...洛陽の旧都を慕うこと切なるものがあった...
吉川英治 「三国志」
...越後の空を恋い慕うておいでなされましたが...
吉川英治 「親鸞」
...あらゆる愛は永遠を慕う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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