...然れ共従兵既に悉く死し僅に慓悍...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...慓悍(ひょうかん)の名を得た侏儒(こびと)でさえ彼に出合う度毎に...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...その慓悍(ひょうかん)な生徒の顔ばかり眺めていた...
芥川龍之介 「毛利先生」
...いかに印度志士が慓悍であるとはいえ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...船員らしい色の黒い何処(どこ)となく凄味のある慓悍(ひょうかん)な青年だ...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...小憎らしかつたその慓悍(へうかん)さが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...之に從ふつわものは共に慓悍決死の士……』私は「東洋學藝雜誌」で初めて之を讀むだ(同誌に東京市の歌「あな變りたり武藏野や」といふのもあつたが誰れの作か覺えて居ない)...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...軽慓(けいひょう)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は慓悍(ひょうかん)の公卿大原重徳(おおはらしげとみ)を慫慂(しょうよう)して...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...長駆して長安を攻めた慓悍な吐蕃の国で...
久生十蘭 「新西遊記」
...気の弱い牛ならば貧血を起こそうという慓悍(ひょうかん)無比の猛牛ぞろい...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...それを追つかける慓悍な犬...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...慓悍な輩は小川を渉り...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...慓悍(ひょうかん)な姿は...
夢野久作 「暗黒公使」
...慓悍(ひょうかん)な黒い小さな船尾だけ覗かせ煙を吐いて泊っていた...
横光利一 「旅愁」
...慓悍(ひょうかん)なこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この慓悍なスペイン騎士の一隊がインカの陣営でつとめた役割は...
和辻哲郎 「鎖国」
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