...ちと口を慎(つつし)むがいい...
海野十三 「雷」
...あまつさえ女の身として男を捉(とら)え阿呆(あほう)などと口汚(くちぎたな)く云うのは聞辛(ききづら)しあれだけはなにとぞ慎(つつし)んで下されもうこれからは時間を定めて夜が更(ふ)けぬうちに止(や)めたがよい佐助のひいひい泣く声が耳について皆が寝られないで困りますと...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...慎(つつ)ましやかな態度で云って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その流暢(りゅうちょう)な各節に音楽の夢想と愁訴との反響を慎み深く混和してる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...以後は慎め」と言いながら仏頂寺は...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつもこういう慎重な言いかたをする...
久生十蘭 「ノア」
...この方(ほう)に対してはお慎みなさい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...慎み深い用意を忘れることが出来ない...
平出修 「瘢痕」
...したがって謹慎の生活も済んだので...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...深く慎しむ可きことなり...
福沢諭吉 「新女大学」
...あの方は謹慎中だからと言われて一度だって御見舞には来て下さらなかった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...つい口の慎しみがなくて親しむに伴れては喧嘩などをすることは屡々であるが...
牧野信一 「ライス・ワッフルの友」
...さらに行動を慎んでいた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...蜂屋慎吾(はちやしんご)といって...
吉川英治 「銀河まつり」
...森の中からこっちを向いて歩いてくる慎吾の笑い顔を見つけた...
吉川英治 「銀河まつり」
...「慎吾だな、てめえは」「慎吾だ」「なんでこのおれを蹴った」「なんで、お芳どのを蹴った」蒼白にひっつれた顔と、迫力にふるえる拳(こぶし)が、闘鶏のように睨(ね)め寄(よ)って、陰惨な呼吸を数え合った...
吉川英治 「銀河まつり」
...わしも全く慎重にならざるを得んのじゃよ……」「ほんに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...事(わざ)に敏(と)くして言(こと)を慎み...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??