...させて見ちゃいかがでしょう?」慎太郎は険(けわ)しい顔をしたまま...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...慎独の境地である...
種田山頭火 「一草庵日記」
...粟田宮を要して謹慎せしむ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...侯は謹慎周密の小心家にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...如何に小心翼々として或る点に謹慎なるかを見よ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...文子はそのまま黙って慎吉の方を顧みた...
豊島与志雄 「過渡人」
...「明の楊慎が南方の遠郷で地を掘って石函中より得たと称し」古文『参同契』の完本なるものを出したが...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...それで泣くのじゃな、はッはッはッ宮内よく聞けよ、武士は泣かぬものじゃ」「如何(いか)にも、泣いた、泣いている、口惜しさに泣いているのじゃ」「左程無念なら、遠慮はいらぬ、この場で、やろうか、慎九郎は何時(いつ)でも心得たとこそいえ、あすにせよとは決していわぬぞ」「慎九郎などにはわからぬことじゃ、泣くのは自身を泣いているのじゃ、汝達(おみたち)のことばかりで泣くのではない」「口賢(くちかしこ)くいい抜けるな、慎九郎は憎し、さりとて己れは非力でうち勝つ見込みはない、それで泣いているのじゃ、骨細男とはいえ武夫(もののふ)じゃ、白昼、諸人の目前で泣く奴があるか」「何とでもいえ――が慎九郎、非力者とうたわれたこの宮内が、生死を賭けて争う場に臨んでも、果して平常の如き非力者であろうか」「妙なことをいう奴じゃ」「実地にやったことはないのじゃ、なれども、宮内は固く思っている、すわというとき、宮内は決して怯者(きょうしゃ)でない、むしろ大胆不敵の男になれる、如何ばかりの勇士でも、宮内は必ず仕止めてみせる」「兵学の講釈を、宮内から聞くとは思わなかった...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...隠居被仰付候急度相慎可罷在候...
久生十蘭 「鈴木主水」
...慎みぶかい人情をもった小意気な世帯だったにちがいない...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...女 ……甲州の慎太郎兄さんとこ、慎市ちゃん、試験、どうしやした?百姓 さあなあ...
三好十郎 「おりき」
...もうあれ以来軽率に感情を告げたりすることもなく慎んでいるのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...栄次郎の忠兵衛は謹慎していたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...二人の不謹慎な姿は...
山本周五郎 「風流太平記」
...――慎吾殿、勘弁してやって下さい...
吉川英治 「銀河まつり」
...客に仕(つか)え、自分に慎み、低頭屈身(ていとうくっしん)、すこしの粗相(そそう)もないように、終始、おのれの心を人の満足と歓びのために提供しきるなどという行いは、とても信長の性(しょう)には合わぬことと思われもするのだが、それがこの茶室では極めて自然に行えるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の独慎(どくしん)と...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...武蔵は慎んで坐っていると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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