...主翁はしかたなく慍(おこ)り慍り起きて来た...
田中貢太郎 「怪しき旅僧」
...苦笑しながら慍然(むっ)として言った...
徳田秋声 「あらくれ」
...女は黙つて慍つたやうな顔つきで歩いてゐる...
原民喜 「火の唇」
...彼女は少し慍つたやうな顔つきで遠くを視つめてゐる...
原民喜 「雲雀病院」
...そうすると爺やは大へんに慍(おこ)ります...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...奥さんを大へんお慍(おこ)らせになった事もありました...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...それでも慍(おこ)りもしないで...
三島霜川 「平民の娘」
...不平そうに慍(おこ)ったような表情を太い縦皺の切れ込んだ眉間に浮べたまま次の間に来た...
宮本百合子 「一太と母」
...」「慍(おこ)ったね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...」「慍るなよ、おじさんは一人だと、さばさばして何でもお喋りが出来るんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...」「だんだん薬喰いをして置かなければ、寒さでからだが持たなくなるのよ、あれ食べたあと、からだ中が燃え、眼なんかすぐきらきらして来て、何でもはっきり見えて来るんだもの、おじさま、慍らないでね、時どき、いただかしてよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...須貝慍(おこ)らなくったっていいさ...
森本薫 「華々しき一族」
...未納慍(おこ)らないでよう...
森本薫 「華々しき一族」
...未納慍(おこ)るから...
森本薫 「華々しき一族」
...娘は少しばかり慍(いきどお)ったような顔で眺めていましたが...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
...子路慍(いか)り見(まみ)えて曰く...
和辻哲郎 「孔子」
...人(己れを)知らざるも慍(うら)みず...
和辻哲郎 「孔子」
...「人知らざるも慍(うら)みず」と同じ意味の言葉が...
和辻哲郎 「孔子」
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