...その時、あの傘張の翁の家は、運悪う風下にあつたに由つて、見る見る焔に包れたが、さて親子眷族(けんぞく)、慌てふためいて、逃げ出(いだ)いて見れば、娘が産んだ女の子の姿が見えぬと云ふ始末ぢや...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...慌てふためいて逃げようとする行手を塞(ふさ)いで...
芥川龍之介 「羅生門」
...わざと慌てふためいて外へ飛び出して来た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...慌てふためいて跳ね躍る虫の五つ六つ...
薄田泣菫 「独楽園」
...慌てふためいて後脚ではねている姿を誰かに発見されるのが常である...
中村地平 「南方郵信」
...奴等があのやうに慌てふためいて遁走したのは私の背後に立ちあがつた低気圧をはらんだ三人の阿修羅を見てのことであつたのだらう...
牧野信一 「バラルダ物語」
...大層に慌てふためいて...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...すっかり慌てふためいてしまったのである...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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