...船客の大部分は葉子に対して疎々(よそよそ)しい態度をして見せるようになった...
有島武郎 「或る女」
...初めて義雄は嘲弄の態度を以つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なぜならこの異様な光景の中に躍動するマスミの心理状態にたいへん深い魅力を感じたからだった...
海野十三 「深夜の市長」
...」それから彼は亞米利加の政治状態などに就いていろ/\問ひ直した...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...やや自由な態度の女だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...酔っ払ったその時の君の態度にせよ言葉にせよ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...どんな態度を取るだらう...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...維新の後世態(せたい)人情一変して江戸の旧文化漸次衰滅するや狂歌もまたその例に漏れざりき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...毒殺者は話し方や態度で知ることができた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...思春期の爆發的な狂態は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...即ち觀想の本質の要求する通りの事態はなほ實現を見ない...
波多野精一 「時と永遠」
...私はマルクス主義の一般理論に對しては私の知るかぎりでは(それは非常に狹いのであるが)懷疑的態度をとつているわけではない...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...すなわち今の事態を維持(いじ)して...
福沢諭吉 「旧藩情」
...絶望状態で横になっていたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...元のいつでも争いを起し得る固執状態が帰って来る...
宮本百合子 「傾く日」
...あなたにまで毒気を吹きかけてしまった状態は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...またはそれが粗末な状態にあるか洗錬(せんれん)された状態にあるか...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...信長のキリシタンに対する態度をそのまま施政の上に反映し得る人であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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