...〔譯〕君子は自ら慊(こゝろよ)くし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...何処かに浮気な態度があって昔の硯友社や根岸党と同一気脈を伝うるのを慊(あきた)らず思ってる...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...それにも慊(あきた)らず...
海野十三 「空襲葬送曲」
...ふだんOさんに慊(あきた)らぬ感情をもつてゐましたから...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...層雲俳句に対していつも慊らなく感じることは...
種田山頭火 「其中日記」
...所謂国民性の描写を言ふものの真意は今の写実的小説に慊らざる所あるが為なりと...
綱島梁川 「国民性と文学」
...藩閥者流は漸く侯に慊焉たらざるを得ざるに至り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...凡て研究室と圖書館とには慊らざる眞の文章家の官覺を修練せしむるものゝ存在するあり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...しかし京師(けいし)および吉野山の花よりも優っていると言ったものは恐らく松崎慊堂(まつざきこうどう)のみであろう...
永井荷風 「向嶋」
...猶且(なおかつ)慊(あきた)らず...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...蘭軒は鮑廷博の妄に古書を改むるに慊(あきたら)ぬのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...慊堂は四十七歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三月六日に柏軒が始て松崎慊堂(かうだう)を見た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは上(かみ)に文政辛巳の条に、榛軒が慊堂、斎に学び、柏軒が斎に学んだ事を言つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...如羽根沢慊堂先生之家...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒は初め慊堂を請ぜむがために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」園が樵山と其弟とを松崎慊堂の石経(せきけい)山房に託して近江に帰つたのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...弟璞輔(はくすけ)は慊堂日暦の百助である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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