...暫らくすると沼南の節度に慊(あきた)らないで社員は絶えず代謝して...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...春廼舎を慊(あきた)らなく思っていたには違いないが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...同時に頗る慊(あきた)らなく思っていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それにも慊(あきた)らず...
海野十三 「空襲葬送曲」
...所謂国民性の描写を言ふものの真意は今の写実的小説に慊らざる所あるが為なりと...
綱島梁川 「国民性と文学」
...藩閥者流は漸く侯に慊焉たらざるを得ざるに至り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れが言動に慊焉たるものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...凡て研究室と圖書館とには慊らざる眞の文章家の官覺を修練せしむるものゝ存在するあり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...前にいえる廃藩置県以下の諸件を慊(こころよし)とせずして...
福沢諭吉 「学者安心論」
...慊堂はかう云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒は此公に慊(あきたら)ざるものがあつたやうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三月六日に柏軒が始て松崎慊堂(かうだう)を見た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...回看慊堂先生与両三童子同戯...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...斎先生与慊堂先生読李如圭釈宮...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...慊堂が既に云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...慊堂の書は紅色の巻紙に写してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼(か)の今に至るまで石に彫(え)られずにある松崎慊堂(こうどう)の文にいう如く...
森鴎外 「渋江抽斎」
...然るに勝三郎は東京座における勝四郎の勤(つとめ)ぶりに慊(あきたら)なかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
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