...四六 君子自慊、小人自欺...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...皆な君の所置ぶりに慊焉(けんえん)たらざるものがあるから...
泉鏡花 「海城発電」
...今回選せし二十四句と雖も清新といふ点よりいへば慊らざるもの多く候...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...これも亦何處となく氣乘のしない風が見えて文太郎は慊らず思つて居た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...所謂国民性の描写を言ふものの真意は今の写実的小説に慊らざる所あるが為なりと...
綱島梁川 「国民性と文学」
...商賣女の白粉臭いのに慊(あ)きると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを報ぜなかつたことを慊(あきたら)ずおもつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松崎慊堂(かうだう)に就いて経を受け...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...慊堂は四十七歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松崎慊堂(かうだう)の宅址の如きは未だ其数に入らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...按ずるに此日記は柏軒が慊堂を見て感奮し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三月七日は慊堂を訪うた翌日である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...慊堂の「風度気象能肖父」を以て証せられてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それは慊堂の会に赴くことを約した書が文淵堂の花天月地(くわてんげつち)中に収められてゐるからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは此より尚歯会の今一人の客松崎慊堂の事を言はうとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柳湾を除非して只一の松崎慊堂(かうだう)あるのみである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...慊堂の書は紅色の巻紙に写してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...武蔵のこの態度を慊(あきた)らず思っていた無二斎が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??