...ものごとを慈しみ、思いやりをもって接すること。「慈円の精神」...
...「慈円」は、実在した鎌倉時代の僧侶の名前でもある...
...「慈円」は、禅宗寺院やお寺の名称に使われることがある...
...「慈円」は、書道や篆刻の作品名にも使用される...
...「慈円」は、まれに人名や店舗名としても使われる...
...十五慈鎮和尚(吉永僧正慈円)は法性寺(ほっしょうじ)忠通の子息であって山門の統領であり...
中里介山 「法然行伝」
...慈円と彼と、師弟の縁をむすんだ初めての眸(ひとみ)である...
吉川英治 「親鸞」
...十八公麿(まつまろ)をつれてきたことや、衣服の改まって見えることや、座談のあいだに、慈円も、今日の彼の訪問が、いつもの和歌(うた)の遊びや、閑談でないことは、察していた...
吉川英治 「親鸞」
...うるそう騒ぎはいたしませぬか」「慈円(じえん)が...
吉川英治 「親鸞」
...「よろしい」慈円は...
吉川英治 「親鸞」
...叡山というところは、お小僧なぞの行けるところではなし、また、掟(おきて)として、年端(としは)もゆかぬ者や、入室して、半年や一年にしかならぬ者の登岳(とうがく)はゆるされぬ」「でも、参ります」「叱られるぞよ」「叱られても参ります」「帰れ」「こいつ、剛情なやつ」と、弟子僧たちが、止めているのを、振りかえって、慈円僧正は、困り顔をしながらも、苦笑をうかべて、眺めていた...
吉川英治 「親鸞」
...お山へ立って行こうとなさるではございませんか」「…………」慈円はまた顔を振った...
吉川英治 「親鸞」
...青蓮院(しょうれんいん)からのぼられた慈円(じえん)僧正だが...
吉川英治 「親鸞」
...なんで、いたずらに、その域へ達せぬものに、この大会大戒の儀をゆるそうか」「…………」静かではあるが、慈円の声は、たとえば檜(ひのき)の木蔭を深々(しんしん)と行く水のひびきのように、耳に寒かった...
吉川英治 「親鸞」
...みんな、慈円僧正に、まるめられて、ひっ込んでしまった」「座主には座主の、ふかい信念があってのことだ」「見せてもらおうじゃないか、その信念というやつを」「それは、現在では、水かけ論だ...
吉川英治 「親鸞」
...というて、あまり往来の者に顔をみられたり、礼をされるのもうるさいらしく、慈円は、白絖(しろぬめ)の法師頭巾(ずきん)をふかくかぶって、汚い木履(ぼくり)をぽくぽくと鳴らしてゆくのである...
吉川英治 「親鸞」
...慈円は、もう橋廊下の半ばをこえながら、「お客人(まろうど)ではあるまいな」「はい、お内方(うちかた)ばかりでございます」答えつつ、小侍は、腰を屈(かが)めながら慈円の前を、つつと抜けて、「――青蓮院さまがお越し遊ばしました」渡殿(わたどの)の奥へこう告げると、舞曲の楽(がく)が急にやんで、それから、華やかな女たちの笑い声だの、衣(きぬ)ずれの音などが、楚々(そそ)とみだれて、「おう、青蓮院どのか」月輪兼実(かねざね)がもうそこに立っている...
吉川英治 「親鸞」
...範宴(はんえん)と慈円僧正である...
吉川英治 「親鸞」
...幼少から彼を育てた慈円僧正が...
吉川英治 「親鸞」
...わたくしの妻として乞いうけたいのでございます」「ウウむ……」喉(のど)で何かを抑えつけたような慈円のうめきであった...
吉川英治 「親鸞」
...やがて、慈円が、「どういう決心で」重圧を加えるような低声でこう問うと、弦(つる)のごとく緊張(はり)つめていた綽空は言下に、「この一身に、念仏門の実相(まこと)を具現いたすために...
吉川英治 「親鸞」
...と、慈円は感じた...
吉川英治 「親鸞」
...綽空のあらゆる苦悶と仏法に対する内燃がここ数年前からその問題にあることは慈円もよく知っていたし...
吉川英治 「親鸞」
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