...第三篇の発表された『都之花』を請取った時は手がブルブル慄(ふる)えて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...俺は実は身体のすくむような戦慄が身体を奔(はし)り抜けるのを感じたのだ...
梅崎春生 「蜆」
...電気にでも打たれたかのようにぞっと身慄いがして来た...
大杉栄 「続獄中記」
...「これは大變な事になつた」といふ戰慄するやうな感じが全身に漲つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...真直ぐに突き出した指はワナワナ慄(ふる)えて...
野村胡堂 「死の予告」
...ひどく戦慄(せんりつ)してゐるやうな...
林芙美子 「浮雲」
...*62原罪への戦慄感...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...暗黒の戦慄におとし入れた「上海(シャンハイ)コレラ」の猖獗(しょうけつ)は...
火野葦平 「花と龍」
...」「女の魂?」彼は思はず慄然として問ひ返した...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...実際(じっさい)戦慄(せんりつ)して...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...馬が身慄をしています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...相手の躯が戦慄(せんりつ)するようにみえた...
山本周五郎 「つばくろ」
...徹頭徹尾戦慄と呪咀(じゅそ)の心を表明していたことを書き添えておく...
夢野久作 「戦場」
...生憎(あひにく)良人(をつと)も自分も外套を巴里(パリイ)に残して来たので思はず身を慄(ふる)はすのであつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...全く自分のものになるのだとも考へた!‥‥この考へが彼を心髓までも慄はせた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...町じゅうは戦慄を暗くしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...御返事には及ばぬ由で」「そうか」信長は戦慄をかくせなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...白い戦慄しかなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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