...頽廃におもむく瞬間の快よい戦慄を...
梅崎春生 「風宴」
...戦慄(せんりつ)すべき惨劇が...
海野十三 「恐怖の口笛」
...彼は声を慄わして云った...
田中貢太郎 「魔王物語」
...思いだしてさえ慄然(ぞっ)として魘(うな)されるくらいです...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...糞尿桶にまたがりすがる手の慄(ふる)え...
峠三吉 「原爆詩集」
...が、二度、三度雄が迫ると、雌は雄の次ぎの行動を予期するかのように、不意に脚を屈して、尻尾を慄わせる...
外村繁 「澪標」
...思わずブルッと戦慄しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして空怖ろしい戦慄が全身に起りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...戰慄すべきことに...
南部修太郎 「死の接吻」
...あるいは慄えたりする様が明(あきらか)に分る...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...戦慄的だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二人のまさに触れ合おうとしている心の戦慄(おののき)のようなものの感ぜられる此の瞬間を...
堀辰雄 「菜穂子」
...辰男はぶる/\慄(ふる)へながら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...宮は手も慄(ふる)えてお書きになれない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...妾(わたし)もうビックリしちゃって髪毛(かみのけ)をシッカリと掴みながらブルブル慄(ふる)えて聞いていたようよ...
夢野久作 「支那米の袋」
...この恐怖戦慄に価する脳髄社会の光景を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただ黙って慄(ふる)えながら床の上の剣(つるぎ)を指差していた...
横光利一 「日輪」
...いただいた気がいたしました」身を絞(しぼ)るような声の慄(ふる)えであった...
吉川英治 「私本太平記」
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