...突然フランシスは慄(ふる)える声を押鎮めながらつぶやいた...
有島武郎 「クララの出家」
...びくびく慄(ふる)えていたが...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...蒼(あお)いその顔には肉の戦慄(せんりつ)が歴々(ありあり)と見えた...
田山花袋 「蒲団」
...それをひもといてその怪異に戦慄(せんりつ)する心持ちがなくなれば...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...怪奇な戦慄を伴わないグロテスク……などは...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...彼はさすがに一種の戦慄(せんりつ)を覚えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...政吉はその時に慄(ふる)え上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私には戰慄が來た...
南部修太郎 「疑惑」
...聞くだに戦慄すべき犯罪計画を極めて易々と喋散して居る...
平出修 「逆徒」
...「齒車」は實に今日の「新しき戰慄」を創造したと言つて好い...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...風に慄(ふる)えていると...
山田美妙 「武蔵野」
...おせんは総身にとりはだの立つほど慄然(りつぜん)とした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...戦慄せよ...
夢野久作 「戦場」
...唯だらりと開いた唇がブルブルと慄(ふる)えるのみで...
夢野久作 「暗黒公使」
...戦慄詩の愛好癖は決して説明されない気がする...
夢野久作 「私の好きな読みもの」
...若者を見詰めている眼の上で慄(ふる)えていた...
横光利一 「日輪」
...背ぼねから慄(ふる)いを立てて...
吉川英治 「親鸞」
...私はただ恐怖に慄えるばかりだろうか...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??