...肩を慄(ふる)わせて泣いているように思った...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...それとも人間でないのですか」部下のそういう声は慄(ふる)えを帯(お)びていました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...ブルブル慄(ふる)う指先で室内を指し...
海野十三 「蠅男」
...戦慄を新たにしないではいられぬのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...私は慄然たらざるを得ない事がしば/\ある...
相馬御風 「実物と模型」
...彼等の爲すところは實に今の人を戰慄せしむるに足るものなりき...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...怪奇な戦慄を伴わないグロテスク……などは...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...私は幾度慄然としたことであろう! それでも私はなお...
豊島与志雄 「理想の女」
...ジャックリーは民衆の戦慄(せんりつ)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その妹がさんざんに辱しめられ――恐らくは墓石も悲憤の涙で慄えるであろうような讒謗(ざんぼう)と捏造(ねつぞう)とを浴びせられているのを...
浜尾四郎 「死者の権利」
...*62原罪への戦慄感...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...13「君は新しき戰慄を創造した」これはシヤルル・ボオドレエルが詩集「LES FLEURS DU MAL(惡の花)」を出版した時ヴイクトル・ユウゴオがこの詩人に與へた言葉である...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...俄(にわか)に体中が慄(ふる)え出し...
山下利三郎 「流転」
...その戦慄に価する実行力が...
夢野久作 「近世快人伝」
...齒が慄へて合はなかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...白い卓覆ひに指が触れると少し身慄(ぶる)ひの起(おこ)るのを覚えられる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...魏の勢は駭然(がいぜん)と慄(ふる)えあがり...
吉川英治 「三国志」
...慄然(りつぜん)となる胸(むね)をだきしめた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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