...寒気(さむけ)がしてぶるぶると慄(ふる)えが出る...
海野十三 「地軸作戦」
...すこしブルブル慄(ふる)えながら現われた...
海野十三 「蠅男」
...慄然(りつぜん)として耳を澄ますと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...それがこの芝生の上にあるすべてのものですな」そこには身慄いの催されるような沈黙があった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...戦慄は去つた...
富永太郎 「秋の悲歎」
...自分のたましいがひやりと慄(おのの)いたのを感じた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼方の世界から来るかすかな戦慄(おののき)が...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...自分で自分の咽喉(のど)を指さして戦慄する...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あッ」という声でお角は慄え上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...慄(ふる)へてもゐるといつた状態である...
中原中也 「詩壇への抱負」
...二人は慄えながら...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...戦慄(せんりつ)を覚えた...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...「貴様は今村謹太郎に相違ないか?」第二の男が幾らか慄(ふる)えを帯びた声で言った...
平林初之輔 「犠牲者」
...前夜と同じやうな戰慄が來て...
水野仙子 「四十餘日」
...今朝からまだ一度も経験しなかった新らしい戦慄が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...屋敷は床の上へ流れ出したニスの中へ片頬を浸したまま起き上ろうとして慄えているのだが...
横光利一 「機械」
...雲霧の仁三などと申す手輩でござる」神官はそういう名を聞いただけでも戦慄を禁じ得なかったようです...
吉川英治 「江戸三国志」
...残り半分が明らかな反撥と戦慄を以て取り上げたあるものに冠すべく...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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