...國民も其の一致した敵愾感情を少しでも冷却せしめられなかつたことは誰しも承認するところであらう...
石川啄木 「大硯君足下」
...敵愾心(てきがいしん)がどうであるのと...
泉鏡花 「海城発電」
...敵愾心(てきがいしん)がどうであるのと...
泉鏡花 「海城発電」
...ここでうんと働いて下さいよ」人に対する反抗と敵愾心(てきがいしん)のために絶えず弾力づけられていなければ居(い)られないような彼女は...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼の尊王敵愾(てきがい)の志気は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その尊王敵愾(てきがい)の志気...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ただその敵愾の本領に至っては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...敵愾(てきがい)的観念...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...だから日本国民は実はヨーロッパ諸国民程排外的でもなければ敵愾心が強くもない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...前者は敵愾心を以て之に對し...
朝永三十郎 「學究漫録」
...その擲弾兵(てきだんへい)を「敵愾兵(てきがいへい)」と呼んだのも彼であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...駒井甚三郎ならば、この徒(いたず)らな感激と、敵愾と、いらだたしさから超越して、まずこの黒船の型が近代の何式によるかを観察し、次に、その噸数(トンすう)を計量し、次に乗組の人員、その国籍、機関の種類、出立点、行先、速力等を計算推量して、ついにほぼあやまりなく一つの結論に到達するに相達ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分ながらわからない敵愾心(てきがいしん)の昂奮し来(きた)るのを覚えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...たとえば」「敵愾心昂揚の面などで」これも罠か...
久生十蘭 「ノア」
...まったくわれわれキリスト教徒の敵愾心(てきがいしん)くらいすばらしいものはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...敵愾心は誰にもないという長い戦争...
横光利一 「夜の靴」
...強い敵愾心(てきがいしん)と多年の訓練とを...
吉川英治 「新書太閤記」
...たちまち酒気と敵愾心(てきがいしん)に駆られて...
吉川英治 「新書太閤記」
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