...軈て現われ来るべき大事件は若い好奇心と敵愾心とを極端に煽り立てて...
有島武郎 「かんかん虫」
...江戸を奪われたという敵愾心(てきがいしん)が...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...しかれどもまた敵愾心(てきがいしん)のために清国(てきこく)の病婦を捉(とら)へて...
泉鏡花 「海城発電」
...まだ燃えのこる敵愾心(てきがいしん)とに挿(はさま)って...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...国としては相変らず敵愾心を備えていても...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...せっかくおさまりかけていたスペインへの敵愾心は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼が攘夷は敵愾心(てきがいしん)の凝結したるものにして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...敵愾心に似た漠然たる感情が彼のうちに澱んでいた...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...党派的敵愾(てきがい)心でないとすれば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三木ほど敵愾心の起らない相手は珍らしかった...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...勿論これは蒙古に對する敵愾心からではありますが...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...軽い敵愾心を起したのには...
牧野信一 「眠い一日」
...盛んに敵愾心(てきがいしん)をもやし...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...金井君は馬鹿気た敵愾心(てきがいしん)を起して...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...小区域の敵愾心(てきがいしん)などは意味もないものになったが...
柳田国男 「山の人生」
...その敵愾心(てきがいしん)の猛烈さにも...
吉川英治 「黒田如水」
...蜀に対する敵愾心(てきがいしん)は延(ひ)いて現地の首班司馬懿(しばい)仲達への激励鞭撻(げきれいべんたつ)となって...
吉川英治 「三国志」
...それは度重なる大敗からきた蜀軍への敵愾心(てきがいしん)であって...
吉川英治 「三国志」
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