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饗庭篁村 「木曾道中記」
...仰山(ぎやうさん)に植木のある花園(はなぞの)の愼(つゝ)ましやかな誇...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...何んなに人間に悲哀があつても――その愼恚と嫉妬とのために身も魂も亡びさうになるやうなことがあつても...
田山花袋 「道綱の母」
...175二人の勇士近よりて互に向ひ立てる時、脚神速のアキリュウス飛揚の言句先づ陳ず、『アイネーア,スよ、斯く遠く隊を離れて進み來て、我に向ふは何故ぞ? 王プリアモス見る如く、馬群率ゐるトロイアの族の統率、念として、 180汝來りて戰ふや? さもあれ汝勝てりとも、王プリアモス其爲に汝に主權與ふまじ、子ら彼にあり、彼の意は堅し、謹愼又深し、或は我を亡さばトロイア人は賞として、果園と耕土――すぐれたる沃地汝のために割き、 185與ふることを念とすや? 思ふに汝得べからず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...崋山の「愼機論」を幕府が忌むところとなつて崋山は天保十二年...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...以下渡邊崋山は「愼機論」を書き高野長英は「夢物語」を著はし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...安政二年から五年に至る長期の謹愼時代は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...この際あなたがもっと愼重におなりになることですわ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...山縣侯の謹愼を以てして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は男性的氣象を以て其謹愼の天分を包めるを異りとするのみ則ち彼は三條岩倉二公を調和したる資質を具へ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...劉逢祿の書序述聞には謹案、孔子序周書四十篇、東周之書、惟文侯之命秦誓二篇而已、合而讀之、一爲孱弱之音、一爲發憤之氣、興亡之象昭昭也、春秋書晉人及姜戎敗秦於、公羊子曰、謂之秦、夷狄之也、詐戰書日盡也、穀梁子亦曰、徒亂人子女之教、無男女之別、秦之爲狄、自之戰始也、秦穆不用蹇叔百里子之謀、千里襲鄭、喪師遂盡、晉襄背殯用師、亦貶而稱人、序書何取焉、取其悔過之意、深美約、貽厥孫謀、將以覇繼王也、詩書皆由正而之變、詩四始言文武之盛、而終于商頌、志先王之亡以爲戒、書三科述二帝三王之業、而終於秦誓、志秦以狄道代周、以覇統繼帝王、變之極也、春秋撥亂反正、始元終麟、由極變而之正也、其爲致太平之正經、垂萬世之法戒、一也、と言ひ、又宋翔鳳の尚書譜には謹案、孔子序周書、自大誓訖※命、皆書之正經、以世次、以年紀、其末序蔡仲之命費誓呂刑文侯之命秦誓五篇者、幼嘗受其義於葆先生、曉畢、未能詳紀、犇走燕豫、留滯梁荊、函丈斯隔、七年於茲、茲譜尚書、細繹所聞而識之曰、尚書者述五帝三王五伯之事、蠻夷猾夏、王降爲覇、君子病之、時之所極、有無如何者也、蔡之建國、東臨淮徐、南近江漢、伯禽封魯、淮夷蠻貊、及彼南夷、莫不率從、不意蔡侯一虜、熊貲始大、楚之覇業、先於五邦、呂命穆王、實作自呂、征彼九伯、浸及齊桓、晉秦之興、復在其後、覇者之業、相循而作、帝王之統、由此一變、史伯之對鄭桓言秦晉齊楚代興、史之見秦獻言別五百載復合、運會所乘、惟聖賢能見其微、孔子序五篇於書之終、中候之文究於覇免、所以戒後王制蠻夷式羣侯、不可以不愼、と言つてゐる...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...愼重に味ひ盡しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愼み謹んでをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しばかり愼しんで居るやうでしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死によつて中絶された仕事を仕上げたがつてゐるのではないか? 彼女が愼ましやかに...
堀辰雄 「「鎭魂曲」」
...人タルモノ火ヲ使用スルニ愼謹ノ二字ヲ以テセザル可ケンヤ明治十二年十二月十三日中學校第七級生南方熊楠十二年九ヶ月教育ヲ主トスル文夫レ國ハ人民ノ群居シ成レルニシテ...
南方熊楠 「作文三篇」
...行を愼み言を愼み...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...妻が眞實に自分を愛してゐるなら自分の苦痛に同感して愼しまねばならない筈なのだ...
横光利一 「悲しみの代價」
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