...愼ましい心持でこの運命を忍受するばかりだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...なおさらのこと愼重におなりになる必要があるのよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...且つ言行謹愼にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...愼重に人拂ひをした上での此の密談が其の儘太子の耳に入つた...
中島敦 「盈虚」
...愼(つゝし)み深く入つて來ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次はいつもの愼(つゝ)しみ深い熊度で――その癖恐ろしく念入りに調べましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愼(つゝし)み深く言ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御寛大な處置をお願ひしても隱居謹愼は免れますまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女には女の愼(つゝ)しみといふものがなきや――ね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愼ましくはあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家の中の要愼はそんな生やさしいことぢや無い」八五郎の話は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愼(つゝ)ましく挨拶した紀久榮は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もとより長講を誰しもが愼しんで避けてゐる...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...行状の謹愼を保つた...
牧野信一 「緑の軍港」
...權衡(けんかう)を愼(つつし)めり...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...妻が眞實に自分を愛してゐるなら自分の苦痛に同感して愼しまねばならない筈なのだ...
横光利一 「悲しみの代價」
...よほど戒愼してゐなければ...
吉川英治 「折々の記」
...そしてそれ以後は私の前では打つて變つて愼しやかに從順(おとなし)くなつてゐた...
若山牧水 「姉妹」
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