...加藤の弟の代診をしてゐる愼次が...
石川啄木 「鳥影」
...仰山(ぎやうさん)に植木のある花園(はなぞの)の愼(つゝ)ましやかな誇...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...『將來を愼め』と一喝して...
大町桂月 「赤城山」
...自分のいつもの愼みを忘れて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...彼等は列國の愼僞を知る...
竹越三叉 「深憂大患」
...片時もその苦しさをやすめることが出來ないやうな生活と比べたなら? あのやうな無理な壓制が行はるゝやうな生活と比べたなら? またその身が不斷にやつてゐるやうな愼恚と嫉妬の生活と比べたなら? 大勢の妃を竝べて...
田山花袋 「道綱の母」
...日本人の感情を害する如き擧動を極力愼むべし――云々」「燒酎の味仕候」火酒を飮み...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「謹愼」とかの具體的性質が不明なので判斷しにくいが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...この際あなたがもっと愼重におなりになることですわ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...侯は謹愼周密の小心家にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...楊愼などもその風があり...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...以來(いらい)愼(つゝし)めるか...
長塚節 「土」
...愼ましく控へて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんな時でも愼ましやかに仕事をしてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の友三郎は少し足の惡い五十男で、一と掴みほどの皺だらけの中老人ですが、商人としては申分のない掛引上手で、「飛んでもない、長崎屋の儲けに彼れ斯れ申す者がある筈もございません、内儀さんに怨を含む者――? と仰しやるんで、それも思ひ當りません、隨分人樣にもよくし、身も愼んで、世間から何彼と申されるのを、一番お嫌ひで、滅多(めつた)に小買物にも出られない人でございました」これ丈けの事から、何んにも得るところはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何が愼しむべしだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...良家の父母の常に愼しむ所なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...未來を愼重に準備するといふことである...
三木清 「歴史哲學」
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