...〔譯〕匿情(とくじやう)は愼密(しんみつ)に似(に)る...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...お定は愼(つつま)しやかに水潦(みづたまり)を避けながら...
石川啄木 「天鵞絨」
...原因(げんいん)を輕々(かる/″\)しく斷定(だんてい)することは愼(つゝし)まねばならぬ...
今村明恒 「火山の話」
...なおさらのこと愼重におなりになる必要があるのよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...或「プラグマティスト」の濫造と認むる者が眞に悉く濫造であるかは愼重の考査を要する問題であるけれども...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...山縣侯の謹愼を以てして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...如何に小心翼々として或る點に謹愼なるかを見よ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其第四は彼れが謹愼にして責任を重むずるを説明し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...みんなの愼しみは漸次に崩れざるを得なかつた...
南部修太郎 「猫又先生」
...勇太郎の繼母(はゝ)の私も――」お君は日頃から愼み深い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お禮もまたよく身を愼んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「主人が生きてゐるうちは愼んでゐた樣ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愼ましい祈願であらう...
萩原朔太郎 「宿命」
...やつと彼は加減(かげん)した愼重さを以て振り向いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...極(きは)めて愼(つゝ)ましやかに...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...彼女の亞麻色の眼の表情は一層愼ましくなつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...よほど戒愼してゐなければ...
吉川英治 「折々の記」
...姉は愼しやかに私に返事して...
若山牧水 「姉妹」
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