...――以上は餘り不謹愼な比較では有るが...
石川啄木 「所謂今度の事」
...『將來を愼め』と一喝して...
大町桂月 「赤城山」
...カピ長 モンタギューとても右(みぎ)同樣(どうやう)の懲罰(おとがめ)にて謹愼(きんしん)を仰附(おほせつ)けられた...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...崋山の「愼機論」を幕府が忌むところとなつて崋山は天保十二年...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...夜間外出は何處(いづこ)に限らず愼しむべしとなり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...後ろに愼(つゝ)ましく控(ひか)へたお靜の方を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愼重に味ひ盡しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火難盜難愼(つゝ)しむべし――と三世相に書いてある」「無駄は止せ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人彦太郎の後ろから愼(つゝま)しく顏を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身を愼んで罪を待つがよからう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家の中の要愼はそんな生やさしいことぢや無い」八五郎の話は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の友三郎は少し足の惡い五十男で、一と掴みほどの皺だらけの中老人ですが、商人としては申分のない掛引上手で、「飛んでもない、長崎屋の儲けに彼れ斯れ申す者がある筈もございません、内儀さんに怨を含む者――? と仰しやるんで、それも思ひ當りません、隨分人樣にもよくし、身も愼んで、世間から何彼と申されるのを、一番お嫌ひで、滅多(めつた)に小買物にも出られない人でございました」これ丈けの事から、何んにも得るところはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々要愼はして居たといふことですよ」「怪しいことゝ言ふと」「旅の女を助けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...行状の謹愼を保つた...
牧野信一 「緑の軍港」
...事を纏めるには今の間謹愼してゐた方がいゝだらうと思ひますがね...
正宗白鳥 「孫だち」
...行動の前に受け容れられてゐた諸表象(即ちミト)と成し遂げられた諸事實とを比較することを愼しまなければならない**...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...敢て私は意識的に理論的追求階級意志を衝くことは愼むつもりである...
吉川英治 「折々の記」
...よほど戒愼してゐなければ...
吉川英治 「折々の記」
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