...甲板上に展開してゆくこの悽愴(せいそう)な光景に魅せられたように...
海野十三 「海底大陸」
...しかしそれよりも遙かに凄愴で重大な犯罪疑獄が持ちあがった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...凄愴な決心が充ち充ちていた...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...彼のまわりのすべてのものに悲愴(ひそう)な気を与えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かかる悲愴(ひそう)な夜の助けを伴うものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悲愴(ひそう)な謎(なぞ)たるマブーフ氏の死...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その悲愴(ひそう)な眼差(まなざし)の中には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その迎えを受けるや愴惶(そうこう)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは天が悽愴で...
中里介山 「大菩薩峠」
...このやうに悲愴げに読むところで...
中原中也 「その一週間」
...――僕は此処へ来て此の景色を見ると毎(いつ)も何だか悲愴な厳粛な気持ちになつて祝福し度い心に充たされるんですよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...これが何とも言えない悲愴陰惨なものだったそうです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いずれも悲愴な思いに胸を閉ざされながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...菊池寛は、歴史的題材をあつかったあらゆるテーマ小説で、封建的な勇壮の観念、悲愴の伝統、絶対性への屈服、恩と云い讐というものの実体等に対して、真正面からの追究を試みている...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...愴惶(そうこう)たる態度で立去りたる旨判明...
夢野久作 「少女地獄」
...ただ満面に凄愴(せいそう)な汗を光らせながら...
吉川英治 「剣の四君子」
...一種凄愴(せいそう)な気をおびた哭(な)き声(ごえ)のようにさえ聞えたと...
吉川英治 「私本太平記」
...――凄愴(せいそう)な決心がその顔いろをさっと染めた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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