...感極まって互いにひしと抱き合い...
海野十三 「深夜の市長」
...中には感極まって声が出ず...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...頤(あご)を撫(な)でながら感極まっていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...感極まって涙を眼に一杯溜めていました...
谷崎潤一郎 「幇間」
...自分の言葉に感極まって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...感極まって泣きだした...
久生十蘭 「金狼」
...この上もなく人の好い裁判所長は、有頂天になって、幾度となくチチコフを抱いては、感極まって、『お前さんは私の恋人だよ! 私のお袋だよ!』と言ったり、剰さえ指をパチパチ鳴らして、彼のまわりを踊りまわりながら、『なんてお前は愛(う)い奴だ、コマリンスクのお百姓!』という有名な唄をうたい出したりしたものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...感極まって嬉し泣きに泣く者もある...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...院長は感極まってそれを聞いていた...
松永延造 「職工と微笑」
...感極まってワッと泣き伏す...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...先生は感極まって...
吉川英治 「江戸三国志」
...中には、信長の声も終らぬうち、感極まって、泣いている将もあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...王に謁見の際にはコロンブスは感極まって言葉が出なかったという...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索