...「御兄さま」はお兄さんの丁寧な呼び方です...
...「御兄弟」は兄弟の丁寧な表現です...
...「御兄さん」と呼ばれる方がいることもあります...
...「御兄のように優しくしてください」という風に使います...
...「御兄はいかがお過ごしでしょうか」という挨拶の言葉としても使われます...
...御兄弟より貴女様を便りに遊ばしていらっしゃるに相違ござりませぬ...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...今年は上京の予定だから貴君ら御兄弟に会えるのをたのしみにしています...
梅崎春生 「狂い凧」
...御兄弟のようじゃないと思いますけれども――...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...「これは以前あなたの御兄弟のお持ちになつてゐたものです...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...御兄君の修理亮泰時さまのあの御発明に似ず...
太宰治 「右大臣実朝」
...あなたの御兄弟のドミトリイさんはなんというおかたでしょう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「青山から御兄(おあに)いさんが御見えになりました」と云った...
夏目漱石 「それから」
...久しぶりで御兄(おあにい)さんの所へも廻って来ました」「そうか」細君の里は小石川台町(こいしかわだいまち)で...
夏目漱石 「道草」
...「御舍弟(しやてい)の八十郎樣と御兄上の主水樣との仲は?」「肌合ひは違ひますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さうして私はこれから姫様の御命令をうけたまはつて御兄君の御情況を見聞いたすべく...
牧野信一 「青白き公園」
...前線に行っていらした皆さんの御兄弟はお帰りになった方もあるでしょう...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...――これは折檻されるより利きめがありました」「貴方のあとには御兄弟は生れなかったのですな」津田は静かに眼を伏せ...
山本周五郎 「いさましい話」
...貴女がた御兄妹の身の上を聞かして下さいませんか...
山本周五郎 「新潮記」
...御兄弟の御行末は如何(いかゞ)ありけむ...
夢野久作 「白くれない」
...また御兄君孫策様のご勇略はいかに...
吉川英治 「三国志」
...足利さまの御兄弟も...
吉川英治 「私本太平記」
...御兄弟おふたりで...
吉川英治 「平の将門」
...御兄弟でもないようじゃの...
吉川英治 「宮本武蔵」
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