...誰が体のない、形のない、感情のない、個性のない霊といふものなんぞが、気(かうき)の中を飛び廻つてゐるのを、なんの用に立てるものか...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...私が自動人形だとお思ひになりますか?――感情のない機械だと? そして私のパンの片(かけら)が唇からつかみ取られ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...根っからの嘘つき、弱い者いじめで、良心や分別、感情のない男だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...と感情のない声で答えた...
宮本百合子 「女の歴史」
...わたしのものが感情のない肉塊にすぎないと思うと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...感情のない笑いかたをした...
山本周五郎 「さぶ」
...栄二は感情のない眼つきでおすえを見た...
山本周五郎 「さぶ」
...感情のない声つきが...
山本周五郎 「めおと蝶」
...少しも感情のない声でいった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いずれにしても小林氏が自己の直接な感情を画面に投げ出そうとしているのは感情のない画の多い院展日本画にとっては心強い...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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