...作家は感官に触れ...
田山録弥 「文壇一夕話」
...何等の感官も有しないもので...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...精密器械を作るのでも最後の仕上げは人間の感官によるほかはないような場合が多い...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...このように外界の存在を認めその現象を直接に感ずるのは吾人(ごじん)の感官によるほかはないのにその感官がすこぶる粗雑なものであってしかも人々個々に一致せぬものである...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...吾人の感官が刺戟されても...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...「干葉(ひば)のゆで汁(じる)悪くさし」「掃けば跡から檀(まゆみ)ちるなり」「じじめきの中でより出するり頬赤(ほあか)」の三句には感官的に共通な連想があるのみならず...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...アリストテレスの De Anima に於ける共通感覚(共通感官・共通感)から来たのであるが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...もはや諸感官乃至感覚に共通であるばかりではなく...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それは単に諸感官感覚に共通であり且つ又諸世間人に共通であるばかりではなく...
戸坂潤 「思想としての文学」
...コモンセンス(共通感官・共通感覚)という言葉が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――さてそこで今の共通感官も亦やがて共通感覚にまで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ここにアリストテレスの共通感官と...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...* 普通「共通感官」と訳されているが「共通知覚」と呼ぶ方が適切であると信じる理由がある...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...精神をできるだけ感官から引離そうと努力する人によってのみ理解せられるのである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...磁石の方角を直覚する感官機能に...
萩原朔太郎 「猫町」
...単に伝統や証権やが教えるものばかりでなく自己の感官...
三木清 「語られざる哲学」
...デカルトは感官と關係する特殊(particularia)の存在を疑つた後に...
三木清 「認識論」
...此れまたは彼れの感覺的なるものでなく、一切の感性的なるもの、世界、無限なるものが、しかもそれが純粹にそれ自身のために、即ち美的享樂のために、彼の感官、彼の感覺の對象であることによつてのみ、人間は人間である**...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
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