...あのような現実が存在し得ることを感受するの能力がなかったのだ...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...音響に依る美感と云うものをそれ程強く感受する事が出来ない...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...強い刺戟を感受する資格がない...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...そうして急激に色が変ってゆくと目は一々の色をそのままに感受することができないものであるから...
津田左右吉 「偶言」
...それはまた史料に潜む生活感情を鋭敏に感受することでもある...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...そうしてそれに固有な効果を十二分に感受することのできる日が来るとしたら...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...印象はそれを感受する人間の感覚的性能如何によって大変違って来る...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...そうすると五官が夫々感受する知覚をば...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...例えば労働者が自分の社会階級上の利害関係を本能的に又分析的に感受することが本来のインテリジェンスでなければならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自分は黙阿弥劇の毒婦と又白浪物(しらなみもの)の舞台面から「悪」の芸術美を感受する場合...
永井荷風 「虫干」
...その狙う所は「外界の刺戟を感受する方法の新しさ」というよりは...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...ある特殊の状態にいたため――明かな外界を明かなりと感受するほどの能力は持ちながら...
夏目漱石 「坑夫」
...感受するを甘んぜざる位...
夏目漱石 「それから」
...直接に感受することができるからだ...
萩原朔太郎 「宿命」
...人生を感受することの最も鋭いはずの作家たちが...
宮本百合子 「ある回想から」
...妻として)を感受するのが収穫であるというだけでおさまるには...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...敏感にそれを感受するので...
吉川英治 「新書太閤記」
...煩悩即菩提を文字通りに体現して官能の悦楽に極楽を感受する数世紀来の風潮は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索