...子供がそれをどういふ風に感受するかと思ひますと...
伊藤野枝 「私信」
...痩尖(やせとが)りたる汝の手を以て握手さるる時は天使の愛を我らが感受する時なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...あのような現実が存在し得ることを感受するの能力がなかったのだ...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...音響に依る美感と云うものをそれ程強く感受する事が出来ない...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...強い刺戟を感受する資格がない...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...それはまた史料に潜む生活感情を鋭敏に感受することでもある...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...そうしてそれに固有な効果を十二分に感受することのできる日が来るとしたら...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...そうすると五官が夫々感受する知覚をば...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...この図を一見して感受する所のものは遠近法に基く倉庫及び運河の幾何学的布局より来る快感なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...日本の風景草木鳥獣から感受する哀愁に就いて...
永井壮吉 「冬日の窓」
...今度ここで何を感受するのだらうか...
原民喜 「永遠のみどり」
...今度ここで何を感受するのだろうか...
原民喜 「永遠のみどり」
...けれども他に超越して特に深い趣味を感受するものは...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...或る時には茶目気をふんだんに感受することが出来ますが...
宮本百合子 「アメリカ文士気質」
...人生を感受することの最も鋭いはずの作家たちが...
宮本百合子 「ある回想から」
...そのように私なら私がつよく感受するのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...葉末の露の美しさをも鋭く感受する繊細な自然の愛や...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...煩悩即菩提を文字通りに体現して官能の悦楽に極楽を感受する数世紀来の風潮は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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