...とかくわが国の今日のありさまをもってすでに文明の極に達しているかのごとくに感じやすい...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...感じやすい娘心から貧しい人々への同情へと傾いて行った...
高見順 「いやな感じ」
...・夜あけの星がこまかい雨をこぼしてゐる・鳴くかよこほろぎ私も眠れない星空の土へ尿する・並木はるかに厄日ちかい風を見せてゐる秋晴れの音たてゝローラーがくる□・二百二十日の山草を刈る□・秋の水ひとすぢの道をくだるすわればまだ咲いてゐるなでしこ・かるかやへかるかやのゆれてゐるながれ掻くより澄むよりそこにしゞみ貝・水草いちめん感じやすい浮標(ウキ)□月がある...
種田山頭火 「行乞記」
...例えば普通金属中で最も磁石に感じやすいものは鉄とニッケルだが...
寺田寅彦 「話の種」
...最も正常な感じやすい感覚を持っているのは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...しかし率直な感じやすい彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ずっと本質的に感じやすい詩人であった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...感じやすいわたしは自分から...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...はなはだしく不安を感じやすいのであるけれどもこの感じ方は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...こういう気圧や陽の光はいつも病妻の感じやすい皮膚や彼の弱い神経を苦しめていたものだ...
原民喜 「死のなかの風景」
...ともかく君は感じやすいものだから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼が夢みがちな感じやすい十五歳の少年だった三十年以上も昔のことだった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...とても感じやすいから...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...高等の動物になるほど食物の影響に感じやすいのです...
村井弦斎 「食道楽」
...激しやすく感じやすい...
吉川英治 「上杉謙信」
...情熱に感じやすい若者へは...
吉川英治 「新書太閤記」
...よいさむらいになれよ」感じやすい少年の顔はほの紅く燃えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...情誼(じょうぎ)に感じやすい彼はすぐ涙になってしまう...
吉川英治 「山浦清麿」
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