...星野の行ってしまうということだけであの感じやすい心は十分に痛んでいるのだった...
有島武郎 「星座」
...ひと一倍感じやすい桜の葉は...
薄田泣菫 「独楽園」
...・夜あけの星がこまかい雨をこぼしてゐる・鳴くかよこほろぎ私も眠れない星空の土へ尿する・並木はるかに厄日ちかい風を見せてゐる秋晴れの音たてゝローラーがくる□・二百二十日の山草を刈る□・秋の水ひとすぢの道をくだるすわればまだ咲いてゐるなでしこ・かるかやへかるかやのゆれてゐるながれ掻くより澄むよりそこにしゞみ貝・水草いちめん感じやすい浮標(ウキ)□月がある...
種田山頭火 「行乞記」
...最も正常な感じやすい感覚を持っているのは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その感じやすい少年の気持を害さないようにいつも注意しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ほんに子供といふものは感じやすいものなのです!……だが揺籃を見舞ふ天使は彼等の涙を拭ひに来ます...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...神経過敏にして周囲の事物に感じやすい人は...
新渡戸稲造 「自警録」
...ずっと本質的に感じやすい詩人であった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...感じやすいわたしは自分から...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...すべてのことに感じやすい馴(な)れやすい赤ん坊は...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...感じやすいパリ人の心に強い反響を呼び起したのであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...星をちらりと見ることが――網膜の外側を(そこは内側よりも弱い光線を感じやすいのだ)星の方へ向けて横目で見ることが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...感じやすいものです...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...そうすれば何でも物事に感じやすい極く極くセンチメンタルになる頂上を少女小説は通って行くんです...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...モンテーニュの物に感じやすい性向がうかがい見られる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは柔らかい感じやすい皮膚を持っているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...情熱に感じやすい若者へは...
吉川英治 「新書太閤記」
...それでこういうのさ――フェリックスはとても感じやすい性質(たち)だから...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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