...・夜あけの星がこまかい雨をこぼしてゐる・鳴くかよこほろぎ私も眠れない星空の土へ尿する・並木はるかに厄日ちかい風を見せてゐる秋晴れの音たてゝローラーがくる□・二百二十日の山草を刈る□・秋の水ひとすぢの道をくだるすわればまだ咲いてゐるなでしこ・かるかやへかるかやのゆれてゐるながれ掻くより澄むよりそこにしゞみ貝・水草いちめん感じやすい浮標(ウキ)□月がある...
種田山頭火 「行乞記」
...感じやすい水色の瞳が突如として情念の炎に燃えたのは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...われを忘れてしまうほど感じやすい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その感じやすい少年の気持を害さないようにいつも注意しながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし率直な感じやすい彼は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神経過敏にして周囲の事物に感じやすい人は...
新渡戸稲造 「自警録」
...ずっと本質的に感じやすい詩人であった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...感じやすいわたしは自分から...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...はなはだしく不安を感じやすいのであるけれどもこの感じ方は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...こういう気圧や陽の光はいつも病妻の感じやすい皮膚や彼の弱い神経を苦しめていたものだ...
原民喜 「死のなかの風景」
...感じやすい少女の心につけこむその男の...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それを信じまいとするらしい――感じやすい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...感じやすい本能を刺戟した...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...とても感じやすい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...あなたがたの若く感じやすい心が...
宮本百合子 「新しい卒業生の皆さんへ」
...感じやすい涙を持った尼君はもう泣いていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...モンテーニュの物に感じやすい性向がうかがい見られる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その感じやすい年ごろの睫毛(まつげ)を...
吉川英治 「私本太平記」
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