...その他で知つてゐるのは餘り感じのいい玉屋ではない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私は彼のやうな感じのいい文学好きの青年を見たことがないと云つても過言ではない...
宇野浩二 「質屋の主人」
...それでも優しそうな感じのいい人であった...
太宰治 「デカダン抗議」
...感じのいい部屋だった...
谷譲次 「踊る地平線」
...似てはいないがたいへん感じのいいような顔ができたのでこれは調子がいいと思って多少気乗りがして来た...
寺田寅彦 「自画像」
...カラザズさんの方はお年をお召しでも感じのいい方で...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...何といってもあまり感じのいいものではなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...とにかく、感じのいい、気分の熟した娘だとは思いやっているが、兵馬は身の苦痛にまぎれて、その娘の面(かお)をよく見ておきませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...感じのいいひとだろう...
林芙美子 「泣虫小僧」
...感じのいい顔だった...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...ずっと感じのいいデザイン...
古川緑波 「清涼飲料」
...感じのいいおじいさんとおばあさんがいつも二人でヴェランダに出て本を読み合っていたっけなあ...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...それは桜材の家具のついた、感じのいい室で、強いにおいのする花で飾ってあり、高い窓々からは、ひらけた海への展望がきいた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...非常に感じのいい人たちだね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...小人数ながらずいぶん感じのいい連中が集っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...限りなく感じのいい顔を縁取っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...御所の庭の所々をこう言ってまわるのは感じのいいものであるがうるさくもあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いったい女というものは一つのことに熱中して専門家的になっていることが感じのいいものではない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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