...彼は愚鈍な男だ。...
...全く愚鈍だね。...
...愚鈍さゆえに彼は試験に落ちた...
...彼の愚鈍な行動は全員を困らせた...
...愚鈍な子供と思われたくない...
...むしろ愚鈍な印象の男である...
梅崎春生 「記憶」
...そして紳士閥と同じような愚鈍な無感覚なものになるのなら...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...それも愚鈍の男ほど...
太宰治 「お伽草紙」
...植物が見ても人間ほど愚鈍なものはないと思われるであろう...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...愚鈍はむきで正直者だ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...愚鈍なぼやけた気持となって返ってきた...
豊島与志雄 「変る」
...それがある愚鈍な自然主義かキリスト教的偶像崇拝かを隠し持ってるときのみである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして愚鈍なる彼の眼は...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...性行なども愚鈍らしく...
中島敦 「狼疾記」
...愚鈍(ぐどん)らしい癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...虚飾、追従、阿諛、狡猾、因循、愚鈍、冷汗、無智、無能――それぞれ、かういふ名前のついた糸に操られて、手を動かし、脚を投げ、首を振り、眼玉を動かし、口を歪める操り人形に自らを譬へずには居られなかつた...
牧野信一 「或る日の運動」
...気附かずにたゞ己れの愚鈍に安住しようとした...
牧野信一 「鏡地獄」
...愚鈍な伝令兵たちでさえも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...「なんと愚劣で無智なものであるか、人間どもの救いがたい蒙昧(もうまい)、恥知らず、愚鈍、……だからこそわしは遁世したのだ、世の中にも人間にもあいそをつかしたればこそ、俗世をのがれて山中に隠れたのではないか、このわしの心境すらかれらにはわからぬ、ばか者ども、なんという哀れなばか者ども」けれども老人は断念しなかった...
山本周五郎 「似而非物語」
...二人とも愚鈍そうな男だった...
山本周五郎 「風流太平記」
...無知や愚鈍の哀(かな)しさは...
山本周五郎 「山彦乙女」
...兄の小次郎もあの愚鈍...
吉川英治 「平の将門」
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