...彼は愚鈍な男だ。...
...全く愚鈍だね。...
...愚鈍さゆえに彼は試験に落ちた...
...彼の愚鈍な行動は全員を困らせた...
...愚鈍な子供と思われたくない...
...万一人造人間の愚鈍(ぐどん)な進軍だけが続くようでは...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...道譽もと愚鈍なりしも...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...愚鈍(ぐどん)を憤(いきどほ)らしむる所(ところ)の...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...植物が見ても人間ほど愚鈍なものはないと思われるであろう...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...へんに面喰ったような愚鈍な様子になって...
豊島与志雄 「変る」
...一文不知の愚鈍の身になして...
中里介山 「法然行伝」
...賢さなどというものは全然見られぬ・愚鈍極まる顔でありながら...
中島敦 「環礁」
...愚鈍さうな若者だ)何か短く少年に言つた...
中島敦 「環礁」
...彼の愚鈍そうな顔を念頭に浮かべて...
中村地平 「南方郵信」
...愚鈍(ぐどん)な顏(かほ)を軍曹(ぐんそう)の方(はう)に差(さ)し向(む)けながらにやにや笑(わら)ひを續(つづ)けてゐた...
南部修太郎 「一兵卒と銃」
...何んとなく愚鈍(ぐどん)にさへ見える表情です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愚鈍で粗野な職工に戻って...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...崇高と愚鈍、二つの相反する感情が、この製麺業者の心をいっぱいにしていたので、それ以外の感情は消え去っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...愚鈍ではあるが子供の時からこれといふ不出来(ふでか)しも無かつたを思ふと何か残念の様にもあつて...
樋口一葉 「うつせみ」
...愚鈍や軽薄に違いないとする...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...」「しかしその人の頭は? 多分どつちかと云ふと愚鈍な方なんだらう? 云つてゐることは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その愚鈍を、嘲(あざけ)り笑いながら、良正は、「おう、いつまで、そうして立っておれ」と、自分も、弦(つる)を張って、彼を的(まと)に、一矢、引きしぼった...
吉川英治 「平の将門」
...(愚鈍め)憐(あわれ)むべき自分の素質を考えるほかなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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