...彼は愚鈍な男だ。...
...全く愚鈍だね。...
...愚鈍さゆえに彼は試験に落ちた...
...彼の愚鈍な行動は全員を困らせた...
...愚鈍な子供と思われたくない...
...性来愚鈍(ぐどん)な彼は...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...北斎は屡々彼の絵画に「一つの愚鈍の筆」を意味する漢字を署した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そして紳士閥と同じような愚鈍な無感覚なものになるのなら...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...醜と愚鈍とは死刑である...
太宰治 「もの思う葦」
...愚鈍に見えてしょうがないそうだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...この二十四時間に捜しあてなければ愚鈍なる陪審官達はいよいよ有罪の判断を下すであろうという心細い宣告を下されるのである...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...この愚鈍と交流してこそ人生は荘厳になるのである...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...愚鈍なぼやけた気持となって返ってきた...
豊島与志雄 「変る」
...それがある愚鈍な自然主義かキリスト教的偶像崇拝かを隠し持ってるときのみである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の過去の生涯、彼の最初の過(あやま)ち、彼の長い贖罪(しょくざい)、彼の外部の愚鈍、彼の内部の冷酷、あれほど多くの復讐(ふくしゅう)の計画をもって楽しんだ彼の釈放、司教の家で彼に起こったこと、彼がなした最後の一事、少年から四十スーを盗んだこと、司教の仁恕の後に行なわれただけにいっそう卑劣でいっそう凶悪であったその罪、すべてそれらのことが、明らかに、かつてなかったほどの明るさで、彼の心に蘇(よみがえ)って現われてきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...賢さなどといふものは全然見られぬ・愚鈍極まる顏でありながら...
中島敦 「環礁」
...番頭の與七は利口と愚鈍と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愚鈍さと共に崇高な感情を見出すことになるだろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...断然これからは愚鈍学派cole de btise を開こう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...愚鈍学派こそはきわめて楽に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...愚鈍で邪悪で貪欲(どんよく)でいやらしいものもない」あの娼家の主人たちは...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...愚鈍の名をのこすとも...
吉川英治 「三国志」
...兄の小次郎もあの愚鈍...
吉川英治 「平の将門」
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