...彼は愚鈍な男だ。...
...全く愚鈍だね。...
...愚鈍さゆえに彼は試験に落ちた...
...彼の愚鈍な行動は全員を困らせた...
...愚鈍な子供と思われたくない...
...愚鈍(ぐどん)を何(ど)れ程(ほど)に厭(いと)うておるかと知(し)って下(くだ)すったならば...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...この人の俳句を見るといかにも愚鈍らしいところがみえます...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...いつも自らの愚鈍さを感じ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...その愚鈍なのが恥ずかしかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...賢さなどというものは全然見られぬ・愚鈍極まる顔でありながら...
中島敦 「環礁」
...最も愚鈍な連中でも顎(あご)を胸に埋め...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...愚鈍(ぐどん)ではあるが子供(こども)の時(とき)から是(こ)れといふ不出來(ふでか)しも無(な)かつたを思(おも)ふと何(なに)か殘念(ざんねん)のやうにもあつて...
樋口一葉 「うつせみ」
...こういう愚鈍な老人に遠征隊輸送の重任を委ねるのは...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...彼女と結婚した――愚鈍(ぐどん)な卑屈な...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私とDは思はず気拙い思ひに打たれて愚鈍な眼を視合せた...
牧野信一 「波の戯れ」
...この相助の用語がおよそ特異でいかにも愚鈍に感じられるからおもしろい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...余の愚鈍をして半歩一歩の進歩を為さしめたりと信ず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...愚鈍なわたくしの考えをお憐(あわ)れみくださいませ...
室生犀星 「津の国人」
...最も粗野で愚鈍な者が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...無知や愚鈍の哀(かな)しさは...
山本周五郎 「山彦乙女」
...まして、馬といふ動物は、何となく、人情ツぽい、いや愚鈍なほど、情に順なところがあつて、これが何かのことで斃死すると、家族のひとりを失つたやうな氣のするものだ...
吉川英治 「折々の記」
...愚鈍の名をのこすとも...
吉川英治 「三国志」
...自分の愚鈍を知り申した...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索