...もう愚老扱いされるのは嫌だ...
...社会の中で愚老扱いされている人々がいる...
...あの愚老は、昔のことしか話さない...
...愚老ながらに子育てに必死だった...
...愚老になった私たち夫婦がこれから先どうなっていくのか不安だ...
...憚(はゞか)りながら此の左大臣を引き止めるには足りませんな」「そう仰っしゃられると穴へでも這入りたい! 愚老としましては此れが精一杯なのですが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そう物惜しみをなさるなよ」「物惜しみとは心外な! 愚老は何とかして日頃の御恩報じがしたい...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...愚老の館より外に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...愚老こそお礼を申さなければ!」国経は時平に席を譲ると...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...当ると当らぬとは愚老の咎(とが)ではござらぬでな……」仔細(しさい)らしく筮竹を捧げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔は女寅閣下という名を使ったものさえある」そこで、芸名を呼ぶに様をつけて敬意を表する以上は、芸妓にもそれを適用しなければならないし、遊女の源氏名にも無論、様をつけて呼ばなければならない理窟になる――それでは、知らぬ面(かお)の半兵衛とか、来たり喜之助とか、川流れの土左衛門とかいうものに対しては、どうです――という奇問に対しても、先生は少しも驚かず、いやしくも、人格を表明した存在物には、有名であろうと、無実であろうと、そこに区別を立てるようなことがあってはならぬと主張し、最後に、「さあ、そこでもし、これから後で、愚老が、かりにも人様を呼ぶのに様づけを忘れた場合には、それを一番先に見つけ出したお方様に百ずつ進上する、軽少ながら百ずつ……」といい出しましたから、子分たちは勇みをなして喜び、いつか先生の尻尾(しっぽ)をつかまえて、百の罰金をせしめてやろうと、腕によりをかけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...道楽で引いて歩くわけじゃあるまい――愚老の若い時なんぞは...
中里介山 「大菩薩峠」
...まず愚老の知っている範囲で...
中里介山 「大菩薩峠」
...そりぁなんしろ愚老一生涯の大事だから...
中里介山 「大菩薩峠」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...愚老は寝られませぬ」「はははは...
吉川英治 「大岡越前」
...「愚老には愚老の信じるところもござれば...
吉川英治 「大岡越前」
...愚老も、仁愛のためには、身の禍いも、厭(いと)いますまい」暗い廊下を、楽翁の足音が、遠くなって行った...
吉川英治 「大岡越前」
...愚老の力もつきはてておるのに」「この上は...
吉川英治 「大岡越前」
...愚老の菩提寺に埋葬して...
吉川英治 「大岡越前」
...愚老は医者としての職務上...
吉川英治 「大岡越前」
...先の短い愚老などには...
吉川英治 「新書太閤記」
...「愚老をもっていわしめれば...
吉川英治 「新書太閤記」
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