...愚直な彼等が欺かれて金をとって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私の生れつきの性質の中には愚直なものもあるらしく...
太宰治 「鉄面皮」
...小池は愚直なりしに汝は軽薄なりと叫び...
太宰治 「花吹雪」
...そのやうな愚直な話さへ...
太宰治 「列車」
...もちろん私はこんな知能程度も低い愚直な百姓なぞの言うことを...
橘外男 「逗子物語」
...其愚直なる寧ろ憫れむべきに非ずや...
田中正造 「非常歎願書」
...前後外務大臣候補者として失敗したるを遺憾とし愚直なる板垣伯を煽動して權力均衡の提議を爲さしめたるを認めて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...前後外務大臣候補者として失敗したるを遺憾とし愚直なる板垣伯を煽動して権力均衡の提議を為さしめたるを認めて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...愚直な人間はけっして氣違いになりっこはないよ...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...愚直な勇吉を信じ切ってはいますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...七年の年月を傍においた弟子の愚直な心を知らないのかと...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...根が愚直な田舎者のことだから...
久生十蘭 「魔都」
...口の角に泡をためて無闇と饒舌りまくっている愚直なようすを見ると...
久生十蘭 「魔都」
...覚えず愚直なヨナス・ラムス先生が...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...愚直な英国にはアメリカ的過ぎる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...その執拗い事というものは……呆れた……」愚直な林氏は茲(ここ)に於て怫然(ふつぜん)色を作(な)した...
夢野久作 「近世快人伝」
...彼には愚直な一面もある...
吉川英治 「私本太平記」
...淵辺の愚直なまでの本心の呵責(かしゃく)が彼をそうさせなかった...
吉川英治 「私本太平記」
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