...又或る仏僧は皇帝の愚昧なる一言を聞くと...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...愚昧な私自身も知っている...
石川欣一 「山を思う」
...彼等は無知で愚昧なために...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...無知で愚昧な被害民は瞞着できても...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...愚昧な田舎者を御しがたいとでも思い諦めたのか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...と愚昧なる推量をして...
太宰治 「お伽草紙」
...れいの津軽人の愚昧なる心から...
太宰治 「津軽」
...蝶になぶられてるジャノー(訳者注 滑稽愚昧な人物)の三角帽...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その愚昧なことは芸者より甚しいものと独断していたからである...
永井荷風 「申訳」
...愚昧なる世論がそれを許さなかった...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...こういう愚昧な人物を艦隊司令官に任命したというのは...
久生十蘭 「海難記」
...愚昧な艦長は三檣戦艦を擱坐させてしまったのである...
久生十蘭 「海難記」
...言いようない愚昧な女だったが)初心な娼婦をなやす遣手婆(やりてばば)のように...
久生十蘭 「金狼」
...この愚昧な妹のお蔭で...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...その癖いけ図々しい愚昧な策略とを持つてゐるんだ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...愚昧な心の動きを...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...それは愚昧な人民で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の目にふれるのは偶像の光栄に浴し偶像の力に充たされたと迷信する愚昧な民衆の歓酔である...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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