...彼は愚図な性格だから、新しいことを始めるのに時間がかかる...
...この機械の使い方は少し愚図ったいですね...
...愚図な間違いをしてしまったけど、気にしなくて大丈夫です...
...愚図な質問をしても答えようがないよ...
...愚図な誤解があったままでは話が進まない...
...愚図々々(ぐずぐず)塗秘(ぬりかく)そうとするから...
泉鏡花 「婦系図」
...といって愚図愚図していると更(さら)に不利になるので...
海野十三 「流線間諜」
...愚図愚図している場合ではありません」真犯人「恒川さん...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...きょうまで愚図愚図...
太宰治 「ろまん燈籠」
...何を愚図/\してやがるんだ?」と怒鳴りながら走つて行つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...愚図々々すれば、石鹸を塗ったばかりの斑人形(まだらにんぎょう)を残して、いたずらな驟雨(しゅうう)はざあと駈(か)けぬけて了う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...騙(かた)り奴(め)! 愚図々々してるとふん捉(づかま)えて...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...愚図々々(ぐずぐず)言い合うのもかえって見っともないと思って...
永井荷風 「ひかげの花」
...もう愚図々々してゐる時ではない...
永井荷風 「来訪者」
...いくら愚図々々していても...
夏目漱石 「道草」
...愚図愚図しちゃいられない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに、物臭(ものぐさ)で、不精で、愚図で、内気で、どういう方面から考えても、泥棒のお先棒などには、まずもっとも不適当な人格(キャラクテール)である...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...寝巻のままごろごろしていたような愚図や惰け者までが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...愚図愚図して居ると機会がなくなつて了ふと思つて気がわく/\します...
平出修 「逆徒」
...三十分もあればまだ大丈夫だと思ってしばらく愚図々々していると...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...何処で何を愚図愚図してゐたの? などと問はれるであらうことに先廻りをして...
牧野信一 「駆ける朝」
...何を愚図々々してゐるんだね...
牧野信一 「好色夢」
...途中でも何度か愚図(ぐづ)るのを無理になだめて...
眞山青果 「茗荷畠」
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