...彼は愚図な性格だから、新しいことを始めるのに時間がかかる...
...この機械の使い方は少し愚図ったいですね...
...愚図な間違いをしてしまったけど、気にしなくて大丈夫です...
...愚図な質問をしても答えようがないよ...
...愚図な誤解があったままでは話が進まない...
...愚図愚図(ぐずぐず)している場合じゃない――そんな事もはっきり感じられた...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...そんなに愚図愚図(ぐずぐず)手間どっていると...
海野十三 「蠅」
...大体の墜落位置の見当もつきませんよ」「しかし愚図愚図してるわけにもいきませんよ」「そうですね...
大阪圭吉 「白妖」
...夏になって何とかかとか愚図つくのはきっとふだん遊んで寝て暮している怠けものに限る...
大杉栄 「獄中消息」
...今朝の言葉は何処へいったの? お金は何処にあるの?……愚図のくせに...
豊島与志雄 「神棚」
...どうしてそう愚図(ぐず)なんだろうね...
豊島与志雄 「少年の死」
...こんな所(とけ)え愚図ついてちゃつまんねえや...
豊島与志雄 「土地」
...その時になって愚図々々仰言らないようになさい...
豊島与志雄 「理想の女」
...まるで此方から無理に頼んで出版して貰つたやうな話だと思つたがお金の事で愚図々々云ふのはいやだから私の方では何にも云ひませんでした...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...あいつは人間が少し愚図ですからな」「人間は朴直(ぼくちょく)であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...愚図愚図とあの猛獣の窟から逃出さなかったとは...
中島敦 「南島譚」
...或は切腹する座敷の用意をさせたり可成愚図々々してゐた...
夏目漱石 「それから」
...十三の九其夜(そのよ)代助は平岡と遂に愚図々々で分(わか)れた...
夏目漱石 「それから」
...訊かれても愚図ぐずして快く返事もしなかったのは...
牧逸馬 「双面獣」
...あの兄貴の愚図が……」「馬鹿な!――」「いゝえほんたうなのよ...
牧野信一 「娘とドリアン」
...平馬は、わざと、平然たる態度をよそおおうとして、くわえていた銀煙管(ぎんぎせる)の吸口を、噛みつぶすばかり、ギリギリと、噛んで、雪之丞の退路を絶とうと、背後に押し並ばせた、おのが門弟どもに、あたるように、「貴さまたち、何を愚図愚図、それ、引ッ包んで、かまわぬ、斬れ!」これは、生兵法(なまびょうほう)中の生兵法の手合、その中の瘋癲者(ふうてんもの)が、師匠に煽られて、「えい!」と、だしぬけに斜めうしろから、斬りつけて来た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...愚図々々して親爺が帰って来ると...
山中貞雄 「森の石松」
...生きてるうちから愚図で煮(に)え切らねえ兄さんだったが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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