...彼は愚図な性格だから、新しいことを始めるのに時間がかかる...
...この機械の使い方は少し愚図ったいですね...
...愚図な間違いをしてしまったけど、気にしなくて大丈夫です...
...愚図な質問をしても答えようがないよ...
...愚図な誤解があったままでは話が進まない...
...これは最(も)う愚図愚図(ぐずぐず)していられないと思(おも)った...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...といって愚図愚図していると更(さら)に不利になるので...
海野十三 「流線間諜」
...愚図愚図してもいられまい...
大杉栄 「獄中消息」
...おれが愚図で、いくじなしで、女の腐ったみたいだからだ! だいたいおれは、やつらの感情を尊重しすぎるんだ! ようし、待っとれよ! いまに思い知らせてやるからな! おれは断じて、ふざけた真似はゆるさんぞ、業つくばりめが! よし、ここにこのままいて、あの女が払わんうちは、こうして頑張っていてやる! ブルルッ!……今日という今日は、おれは怒(おこ)ったぞ、ほんとに怒ったぞ! あんまり怒ったもんで、膝がしらががくがくして、息がつまりそうだわい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...愚図愚図していられない...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...愚図々々している中に昇華作用で肝心の一番繊細な模様が消えてしまったり...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...もう少し稼(かせ)いでくれると好(い)いのですけれども」彼女は自分の娘婿を捉(つら)まえて愚図だとも無能(やくざ)だともいわない代りに...
夏目漱石 「道草」
...七五郎 愚図愚図するとそこへ飛び込み...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...愚図愚図してはいられないので...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...昨日(きのう)などもお風呂をつかっている最中にこの石鹸(シャボン)は臭いからいやだなんて、愚図り出して、そこらじゅう水だらけにして跳ね廻ったあげく、腹を立ててすっかりその石鹸(シャボン)を喰べてしまったのよ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そこに愚図々々していた...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...何処で何を愚図愚図してゐたの? などと問はれるであらうことに先廻りをして...
牧野信一 「駆ける朝」
...「愚図々々してはゐられない!」歩きはじめてから一刻だつて愚図々々などしたわけでもないのに彼は...
牧野信一 「黄昏の堤」
...」「愚図/\云はないで...
牧野信一 「痴想」
...竜は腹の中の重味を持ち扱つて愚図/\してゐる間に...
牧野信一 「南風譜」
...」何を愚図愚図(ぐずぐず)してるんだと...
水上滝太郎 「九月一日」
...愚図愚図してるだ...
吉川英治 「旗岡巡査」
...愚図々々云わずと早く大統領の所へ行って一時間以内にジルベールの特赦状を貰って来いと怒鳴った...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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