...愚人の言葉は聞き流す...
...あの人は愚人にもほどがある...
...愚人の考えには付き合わない方がいい...
...愚人から学ぶことは何もない...
...愚人の行動には理解できないことが多い...
...「愚人を相手に得々然たること能はざる政治家は...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...汝の周圍にゐて汝を是非する者の殆んど悉くは愚人なり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私はそれに応じて「汝不可解なる愚人よ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...神乎(か)愚人乎」とその後しばしば私に話したが...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...しかしながらその間に己(おのれ)で己(おのれ)に帰っていうに「トーマス・カーライルよ、汝は愚人である、汝の書いた『革命史』はソンナに貴いものではない、第一に貴いのは汝がこの艱難(かんなん)に忍んでそうしてふたたび筆を執(と)ってそれを書き直すことである、それが汝の本当にエライところである、実にそのことについて失望するような人間が書いた『革命史』を社会に出しても役に立たぬ、それゆえにモウ一度書き直せ」といって自分で自分を鼓舞して、ふたたび筆を執って書いた...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...それは愚人小児の喜ぶところであっても...
津田左右吉 「神代史の研究法」
...侯にして藩閥に殉ずるほどの愚人ならば初めより政友会を組織する如き無益の労苦を為すの謂れなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それら無数の憐(あわ)れな愚人どもは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...例の放蕩息子を迎えた父のように、いかなる愚人、いかなる罪人に対しても弥陀(みだ)はただ汝のために我は粉骨砕身せりといって、これを迎えられるのが真宗の本旨である...
西田幾多郎 「愚禿親鸞」
...「泣かんか愚人の如く...
林芙美子 「大島行」
...我れは此世には愚人に生れましたれば御爲にとおもふ事も叶はねど...
一葉 「暗夜」
...智なき者は愚人なり」とあり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...愚人にのみ悲劇が生ずる...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...この人は至って愚人だったよう『常山紀談(じょうざんきだん)』など普通書き立て居るが...
南方熊楠 「十二支考」
...驢は愚人の義だ...
南方熊楠 「十二支考」
...その人たちは自分を愚人として侮蔑(ぶべつ)しているのであろうとお思われになることは不快であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愚人むきの死・賢人むきの死・があるのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)あたかも判断の欠如ほど普遍的なることなきかのごとく(キケロ)だが愚人の数多きことこそ知恵をいよいよ尊くするものなれ(聖アウグスティヌス)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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