...愚人の言葉は聞き流す...
...あの人は愚人にもほどがある...
...愚人の考えには付き合わない方がいい...
...愚人から学ぶことは何もない...
...愚人の行動には理解できないことが多い...
...神聖な愚人の一生である...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...しかしながらその間に己(おのれ)で己(おのれ)に帰っていうに「トーマス・カーライルよ、汝は愚人である、汝の書いた『革命史』はソンナに貴いものではない、第一に貴いのは汝がこの艱難(かんなん)に忍んでそうしてふたたび筆を執(と)ってそれを書き直すことである、それが汝の本当にエライところである、実にそのことについて失望するような人間が書いた『革命史』を社会に出しても役に立たぬ、それゆえにモウ一度書き直せ」といって自分で自分を鼓舞して、ふたたび筆を執って書いた...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...万葉詩人の「詠水江浦島子歌」に曰く、春日之、霞時爾、墨吉之、岸爾出居而、釣船之、得乎良布見者、古之事曽所念、水江之、浦島児之、堅魚釣、鯛釣矜、及七日、家爾毛不来而、海界乎、過而榜行爾、海若、神之女爾、邂爾、伊許芸※、相誂良比、言成之賀婆、加吉結、常代爾至、海若、神之宮乃、内隔之、細有殿爾、携二人入居而、老目不為、死不為而、永世爾、有家留物乎、世間之、愚人之、吾妹爾、告而語久、須臾者、家帰而、父母爾、事毛告良比、如明日、吾者来南登、言家礼婆、妹之宮答久、常世辺爾、復変来而、如今、将相跡奈良婆、此篋、開勿勤常、曾已良久爾、堅目師事乎、墨吉爾、還来而、家見跡、宅毛見金手、里見跡、里毛跡金手、恠常、所許爾念久、従家出而、三歳之間爾、墻毛無、家滅目八跡、此筥乎、開而見手歯、如本来家者将有登、玉篋小披爾、白雲之、自箱出而常世辺、棚引去者、立走、叫袖振、反側足受利四管、頓、情消失奴、若有之、皮毛皺奴、黒有之、髪毛白斑奴、由奈由奈波、気左倍絶而、後遂、寿死祈流、水江之、浦島子之、家地見、此物語のはじめて、我国史に見えしは、『日本書紀』なる可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...かつて佐藤春夫が云ったことに聾者(ろうしゃ)は愚人(ぐじん)のように見え盲人(もうじん)は賢者(けんじゃ)のように見えるという説があった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...二の大なる知者あれども千万の愚人あり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...侯にして藩閥に殉ずるほどの愚人ならば初めより政友会を組織する如き無益の労苦を為すの謂れなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...レオンハルトのような一愚人の凡庸(ぼんよう)な魂と貧弱な理屈とから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はすでにこの世で多くの愚人らに出会っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どんな正しい言でも時ならぬ時に放てば愚人(ぐじん)の言にも劣(おと)る...
新渡戸稲造 「自警録」
...我れは愚人なればその利口ものが所爲は知らず...
一葉 「暗夜」
...されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...政府は衆智者の集まるところにして一愚人の事を行なうものと言うべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...愚人にのみ悲劇が生ずる...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...漢語まじりの難解文を作り臂(ひぢ)を振つて威張りし愚人も...
山路愛山 「明治文学史」
...もともと賢人も愚人もない...
吉川英治 「大岡越前」
...天下如何ナル愚人ゾ...
吉川英治 「三国志」
...あたかも無能な愚人のように揶揄(やゆ)したりするとき...
吉川英治 「新書太閤記」
...愚人をつかまえて禅を説くのと同じである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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