...それが愚かな疑いであることに...
梅崎春生 「記憶」
...太宰といふ作家がその愚かな経験と貧弱な空想を以て創造した極めて凡庸の人物たちばかりである...
太宰治 「お伽草紙」
...わしの愚かな経験から君に言い聞かせているのです...
太宰治 「新ハムレット」
...そんな愚かな真似をした罰で...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...世界は自分らのためにのみできているとばかり思っているわれわれ愚かな人間は茫然(ぼうぜん)としてテントの小窓からこの恐ろしい生命のあらしをながめてため息をつくであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...彼女は愚かな封建的思想に欺かれてはしなかったけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愚かな真似をするな...
直木三十五 「南国太平記」
...自分が愚かなるが故に無邪気なのではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...愚かな明治の帝は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...愚かなことを言って……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...愚かな従者をお持ちになつた祖師様...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...愚かな上に盲目的な親の愛までも暴露してお目にかけることも恥ずかしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子供がひよこの首をひねったり犬や猫を傷つけて面白がったりするのを見ることは、母親のなぐさみになっているし、或る父などは、愚かな話だが、息子が無抵抗な百姓や下僕を虐(しいた)げるのを見るとそれを雄々しい心の前兆だと考え、意地悪いはかりごとを構えてその友達をだますのを見ては、こいつなかなか利口だわいなどと考えている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...臣下の一番愚かな者を相手とする場合にも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これに比べますと他力の道は、衆生のために備えられたもので、愚かな者、鈍き者といえども、この力に打ち任せれば、救いが契(ちか)われているのであります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...甚だ愚かなる悲喜劇であつたが...
山浦貫一 「老人退場説」
...自分の愚かな自負心と...
吉川英治 「折々の記」
...冥世(あのよ)へ行って待っております」「愚かなことを...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??