...あの愚かな牧師の云ふ事をおきゝなすつたの? 仕合せぢやなかつて? 私が貴方に何か悪い事をして? それだのに貴方は私の墓を発(あば)いて...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...それが愚かな疑いであることに...
梅崎春生 「記憶」
...憎むべき偽善と愚かな迷信とのみを醸(うんじょう)させて...
太宰治 「惜別」
...しかしわれ/\のような愚かな凡夫が...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...われより捨て去りしは愚かなりき...
田山花袋 「田舎教師」
...随分愚かな話ではあるが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...結局はこの愚かな子供たちも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...起訴されたりするのは愚かな事だから...
野村胡堂 「女記者の役割」
...そのとき吹いたような台風のことをお話ししようとするのは愚かなことです...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...愚かなことを言って……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...君の愚かな自尊心がなければ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...――現在のそんな「苦しさ」に没頭することは、寧ろ、愚かな業で、徒に心も文章も支離滅裂にしてしまふ怖れさへ感じた...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...愚かな妄想の網が小気味よくも圧倒されて...
牧野信一 「白明」
...「愚かな朝の話」「公園へ行く道」「砂浜」それ位書いた...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...愚かなる人々の議論かな...
正岡子規 「墨汁一滴」
...私はこう思ったの両方のどちらか自分の方が相手よりも強くて賢いと思ったらそう思った方が相手に負けてあげるのよ自分よりも弱い者や愚かな者と喧嘩して勝っても自慢にはならないでしょう?だから負けてあげるのよ」「すると相手からぶたれてもなぐられてもかね相手からののしられても踏みつけにされてもかね?なるほどそうすれば喧嘩は成り立たないから...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...その愚かな心の習慣を打消そうとは決してしなかった...
夢野久作 「木魂」
...愚かな喧嘩がおできになりますな...
吉川英治 「新書太閤記」
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