...生活の基本には、そんな素朴な命題があって、思考も、探美も、挨拶も、みんなその上で行われているもので、こんなに毎晩毎晩、同じように、寝そべりながら虚栄の挨拶ばかり投げつけ合っているのは、ずいぶん愚かな、また盲目的に傲慢(ごうまん)な、あさましいことではないのか...
太宰治 「花燭」
...あのジアールを飲んだ時の自分の愚かなうわごとが...
太宰治 「人間失格」
...愚かな日本民族の持つ唯一の別離の言葉として...
田中英光 「さようなら」
...燭光にあこがれる愚かな蛾と見て載けば宜しい...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
... 105妨碍するは愚かなり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
......
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...何という愚かなことだったか!「逃げよう...
中島敦 「南島譚」
...愚かな失敗を繰返したことさへある...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...何て愚かなんでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...愚かな観察を享楽するのだつた...
牧野信一 「スプリングコート」
...達磨のやうに何故か威張つたかの如き愚かな父と...
牧野信一 「わが生活より」
...祖母は村の者の愚かなことをぶつ/\云つてゐた...
正宗白鳥 「避病院」
...力を以て取るべからざる物を取ろうとする愚かな事じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...これまたいかにも愚かな話である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)愚かな人たちよ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とうていこの愚かな企て*を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...如何に愚かな態度に見えるであろう...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...光圀も欲情甚だしきためにあんな愚かなことをいたしております)と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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