...自己が愚かなことであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これまでの愚かな苦労に執着しているということも告白しなければならない...
太宰治 「困惑の弁」
...愚かな貧しい作家が...
太宰治 「善蔵を思う」
...なかなか姦智(かんち)に長(た)けて事々に愚かな帝を操縦しておりましたので...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...映画に下手(へた)な天然色を出そうとする試みなども愚かなことのように思われる...
寺田寅彦 「映画時代」
...これは愚かなそして卑怯(ひきょう)な事に相違なかった...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...いかにも愚かなことだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「しかしあの女は愚かな女じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何という愚かなことだったか!「逃げよう...
中島敦 「南島譚」
...我れは汝が心の愚かなるも卑しからず...
一葉 「暗夜」
...愚かな愚かな瞞(だま)され者よ!――自分の爲めを思つてみてももう少し氣が利(き)きさうなものではないか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...出來るだけお前たちに知らせたいと云ふ愚かな考へから...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...愚かな者はますます愚かになる...
三木清 「人生論ノート」
...愚かな心根ではなかろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...たしかに愚かなことをした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このような愚かなことを言うのである...
柳田國男 「地名の研究」
...外国での無理な恰好を急いでつける工夫の愚かなことを...
横光利一 「旅愁」
...破竹! というも愚かな程だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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