...垣根の修繕にその日を暮す愚かな人たちである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...或時には誠實なる人の愚かなる話を聽きながら...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そういう時の彼れは大きな愚かな子供だった...
有島武郎 「カインの末裔」
...その分だけ不幸で愚かな人間となり...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...わしの愚かな経験から君に言い聞かせているのです...
太宰治 「新ハムレット」
...無情の句――『愚かなる者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他人より少し愚かな地位だけをようやく保ち得た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...激しい不潔な盲目な情欲のみいだいてる愚かな小人にすぎなくて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...君が愚かなことをして浪費したのは名前のせいだってことを忘れるなよ」「ご親切にどうも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...愚かな努力に精根をすり減らしているとしか見えなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...世にも愚かなことを呟きながら...
牧野信一 「痴日」
...アメリカへ行く友達――さういふことに私は或る家庭的の事情から愚かな感傷を持たされた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...実父ばかりが単に愚かな滑稽人物に写つて困るが...
牧野信一 「円卓子での話」
...愚かなる人々の議論かな...
正岡子規 「墨汁一滴」
...妹の愚かな言ひ草に興も起らないので...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...真似し得ないものを真似しようという愚かな努力のために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これに比べますと他力の道は、衆生のために備えられたもので、愚かな者、鈍き者といえども、この力に打ち任せれば、救いが契(ちか)われているのであります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...――僕は一見誰が見ても愚かな詭弁だと思われそうな...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??