...『彼らは愚かしいことに従事している』と」この覚悟が必要です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...」われながら愚かしい意見だとは思ったが...
太宰治 「親という二字」
...またぞろ腑甲斐なくも父の遺産を捧げて平伏してしまうであろう自分の愚かしい心が――最早自分にはどうすることもできぬ私自身の気持が...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...『何もかも実に愚かしいきわみだ!』もはや何一つ待ち設けるものもない今になってみると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...ゴミだ! 僕らにどう対処しろと! 心臓に杭を打たねば墓に鎮められぬ歩く死体なんぞ! 愚かしいにもほどがある...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...虫のようにみすぼらしく愚かしい自分の内容を...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...肥つてこそゐたが、うす汚い、愚かしい顏付の、平凡な島民の子である...
中島敦 「環礁」
...意味も目的も無い・まじりけの無い惡意だけがハツキリ其の愚かしい顏に現れてゐる...
中島敦 「環礁」
...途方もなく愚かしいことに感ずるだけだった...
林不忘 「あの顔」
...わたしたちにふりかかったあの愚かしい不正を笑うのでなければ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...成金趣味の愚かしい贅沢...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...おお、この涙の熱さこそ、愚かしい、しかし愛すべきこの一人の弟子が命賭けて己の上をおもうてくれている真心の熱さに他ならないのだ...
正岡容 「小説 圓朝」
...愚かしい殺し合いのために...
三好十郎 「肌の匂い」
...こんなに愚かしいまでに自己を抑制することのできる男はほかにないだろうと思うのですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんな愚かしい反抗をいつまで続けるんです...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...愚かしい思い付きに相違なかったが...
夢野久作 「巡査辞職」
...痴者の夢よりもまだ愚かしい...
吉川英治 「三国志」
...これから陳(の)べたいと思うわたくしの愚かしい過去のことどもを...
吉川英治 「親鸞」
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