...創作芸術家は何時も意識的に彼の作品を作るのかも知れない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...したがつて我々は意識的に一応退化しなければならない...
伊丹万作 「映画と民族性」
...僕はこの原稿の中で少くとも意識的には自己辯護をしなかつたつもりだ...
小穴隆一 「二つの繪」
...意識的に救助を求めると言うよりは...
田山花袋 「一兵卒」
...次いで意識的に――...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...それが高揚し得たのは他ならぬ資本主義そのものの焦眉の急に夫が何より役立つものと意識的無意識的に資本主義自身によって認定されたからなのである...
戸坂潤 「辞典」
...しかし唯物論の最も重大な批判的要点である「フィロロギー主義反対」(これはすでに唯名論の形から始まる)をば最も自覚的に意識的に企てた人としては...
戸坂潤 「デカルトと引用精神」
...意識的に目的にむかって突進し...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...然し、その時受けた私の印象からすれば、市木さんは自分の考えを私に訴えることよりも、寧ろ、無意識的にせよ、私になにか教訓を垂れるつもりだったようでもある...
豊島与志雄 「絶縁体」
...意識的にまた無意識的にも...
豊島与志雄 「地水火風空」
...意識的に努めれば...
豊島与志雄 「復讐」
...その有鈎原子を活躍させるには相当意識的あるいは無意識的にその問題に頭を突込んでいる必要があるという意味のことをそのフックス函数の研究の経験として述べているようである...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...半ば無意識的に遣っただけであった...
夏目漱石 「それから」
...明治政府が意識的につくつたものであって...
蜷川新 「天皇」
...むしろ意識的に政治的なものを外面的なものとして除外し排斥していたということができるであろう...
三木清 「読書遍歴」
...秘密になっていることを意識的に伝えるのだから...
柳田国男 「故郷七十年」
...何人も窺(うかが)い得ないような巨木や密生した熊笹で蔽われ、道は、意識的に、紆余曲折(うよきょくせつ)して造られ、案内なしでは、とても辿(たど)りつけない...
吉川英治 「大岡越前」
...私は前にも述べた通り意識的に「よし俺は野性を書かう」と思つたのである...
吉川英治 「折々の記」
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