...令嬢が運転手に惚れたりするのはなんのためだと思っているのです? あれは皆無意識的に悪遺伝を撲滅しているのですよ...
芥川龍之介 「河童」
...この場になってお千が意識的に杜にしなだれ懸(かか)ることだった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...僕はこの原稿の中で少くとも意識的には自己辯護をしなかつたつもりだ...
小穴隆一 「二つの繪」
...ただちに無意識的に働く反射運動のことは前に述べたが...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...之をハッキリと意識的に前面に押し出したものはドロイゼン(J. G. Droysen, Historik)である...
戸坂潤 「科学論」
...又特殊の形式主義化を意識的に方法として採用するものは...
戸坂潤 「科学論」
...哲学の存在論的体系は世界観を意識的無意識的に改竄することが出来る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ヤクザな人物は特に意識的にネグレクトするだけの徳義を心得ていなくてはならない筈だが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...――自棄半分に四十年間も意識的に自分を床下に生埋めにしたという事実の中に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...半ば無意識的に遣(や)つた丈であつた...
夏目漱石 「それから」
...まったく無意識的に見たり聞いたりしたことは...
新渡戸稲造 「自警録」
...意識的にせよ無意識にせよ...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...可憐といふよりは意識的に魅惑をもつてゐた...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...統治は人民が統治されることを意識的若くは無意識的に承認して居る間にのみ可能であるといふ動かし難い公理に基礎を置く...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「受動的抵抗の理論と實行」
...そこで彼らは非現実的な理論を意識的に求めることになる...
三木清 「危機における理論的意識」
...曲飾や中傷のために意識的に捏造されてゐる...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...殆ど無意識的に行はれると云つてよい...
三木清 「歴史哲學」
...劍道が意識的に役立つといふことはほとんどなく...
吉川英治 「折々の記」
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