...僕は彼等を見ているうちに少くとも息子は性的にも母親に慰めを与えていることを意識しているのに気づき出した...
芥川竜之介 「歯車」
...一寸法師は尾行者を意識しているのかどうか...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...社会に奉仕をしていることを内心意識しているかのように...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...父は附けられていることを意識しているのかいないのか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...我々がそれを直接に意識しているというふうに我々のうちにあらゆるものを包括する...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...作者は必ずしもその方則や論理を意識しているわけではないであろうが...
寺田寅彦 「科学と文学」
...多くの物理学者が暗々裏に意識している処に従えば...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...「自分が意識している」(我考う)という事実だという...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...もし空間関係を意識しているとすればそれは無限に延長した直線に於て一定の間隔を隔てて同一の事情Aが起こって行くというに過ぎないであろう...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...――いつも自分が無意識に発した言葉を意識しているのだ...
豊島与志雄 「秦の出発」
...常に後世の人に見られていることを意識しているような孔子の挙措(きょそ)の意味も今にして始めて頷けるのである...
中島敦 「弟子」
...ディアレストの存在を意識している者がいた...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...おおやけの責任をいつでも意識しているためには...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼女達が完全に意識しているのは...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...地上に見物人を意識しているこれら上空の人の心理を一寸想像しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼は恐らく意識しているでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世界はもっと大きいことを彼は十分意識しているのだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もしくは精神として意識しているものの正体は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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