...一寸法師は尾行者を意識しているのかどうか...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...こっちの視線を意識している横顔である...
高見順 「如何なる星の下に」
...What is IT ?What is THIS ?What is THAT ?つねにあまりに空を意識している街――それがこぺんはあげんだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...その直接の知覚によって私がその同じ思惟自身を意識している...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...大衆読者というものを意識していることは云うまでもないことであるが...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...その先入見を虚偽として意識していることとは無論全く別である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...又或る特定の条件の下に於けるその集成であることを誰しも常に意識しているに違いない...
戸坂潤 「科学方法論」
...十分に意識しているにかかわらず...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...確かにその声は何者かの耳を意識しているとも取れなくない...
外村繁 「澪標」
...――いつも自分が無意識に発した言葉を意識しているのだ...
豊島与志雄 「秦の出発」
...未だ自らのフォームを自ら意識している中はそのフォームは真のものではない...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...我々が我々自身において意識している絶え間ない激変から独立して...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...自分を世界一の醜悪な卑怯な人間だということははっきり意識しているのだから...
平林初之輔 「秘密」
...しかし彼が意識しているのは自己でなく...
三木清 「人生論ノート」
...地上に見物人を意識しているこれら上空の人の心理を一寸想像しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだ意識しているのかと思われる...
柳田国男 「海上の道」
...けれどそれは私の意識している私自身の志であって...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...生命を意識している人ではなかった...
吉川英治 「剣難女難」
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