...犠牲的(ぎせいてき)精神を発揮してか?――だがあいつも見られていることはちゃんと意識しているんだからな...
芥川龍之介 「海のほとり」
...彼を意識しているのは明かであった...
梅崎春生 「黄色い日日」
...羨(うらやま)しがられる為に在る事を自ら意識している様な男性女性に会う事もあるが...
高村光太郎 「人の首」
...彼自身それを意識しているかどうかは別として...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そしてこの歴史的運動――それは自己解釈(自覚)乃至自己待遇(行為)として現われる――に寄与するものとして自己の性格を意識しているのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...吾々は之によって駅舎から駅舎に進む研究という一つの旅を実は意識しているのであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...ロッツェは却って根源的な空間表象を基礎としていることを之によって意識しているものである...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...もし空間関係を意識しているとすればそれは無限に延長した直線に於て一定の間隔を隔てて同一の事情Aが起こって行くというに過ぎないであろう...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...自分の醜さを意識しているお半は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ディアレストの存在を意識している者がいた...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...かようなことを明らかに意識しているのは専門学者だけであって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...おおやけの責任をいつでも意識しているためには...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼女達が完全に意識しているのは...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...アッシャー自身が彼の高い理性がその王座の上でぐらついていることを十分に意識しているということを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...彼は恐らく意識しているでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...半分意識しているのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このように紋章の根拠薄弱なことをちゃんと意識している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生命を意識している人ではなかった...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索