...その短銃(たんづつ)という煙草入を意気込んで持直した...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「どうも其処より他に抜け口はございません」そこで蜂須賀巡査は意気込んで馳けだし...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...卑怯者去らば去れわれらはクロハタ守るとヤヤコーの同志に怒鳴らせて見せると意気込んでいた...
高見順 「いやな感じ」
...たいへん意気込んで抗議していたようですが...
太宰治 「風の便り」
...意気込んで尋ねた...
太宰治 「正義と微笑」
...「ファウスト!」ずいぶん意気込んで言ったつもりなのだが...
太宰治 「正義と微笑」
...と可愛く両肩を張って意気込んでいました...
太宰治 「誰も知らぬ」
...」ずいぶん意気込んでいたくせに...
太宰治 「八十八夜」
...(しづ) そうでしょう? (意気込んで)それにきまっています...
太宰治 「春の枯葉」
...賛成……と意気込んでも作ることは出来ません...
種田山頭火 「雑信(二)」
...少(すくな)くとも本人は意気込んでいるという――それがこの話し手戸田樹一の正体であります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...是が非でもこいつをモノにしようと鼻血の出るほど意気込んでいただけに...
久生十蘭 「魔都」
...夜十一時に大佐の希望場所で落ち合いましょう」ベリントン大佐が意気込んで言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...大いに矢田部に対抗して奮闘すべく意気込んで国へ帰った...
牧野富太郎 「植物記」
...噂の賭け試合に奇勝を博さんものと意気込んで来たが...
吉川英治 「剣難女難」
...退(ど)いた退いた!」李逵は意気込んで言ったものである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかし意気込んでかかったわりには急な坂は短く...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...きょうは先生に大きい字を書かせるといって意気込んでいた...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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