...見えも外聞もてんで歯のたたない中身ばかりの清冽(せいれつ)な生きものが生きて動いてさつさつと意慾する...
高村光太郎 「智恵子抄」
...日常の生活意慾とを...
太宰治 「花燭」
...更に進むで支那人の面子に執着する意慾の強さと云ふ事になると...
橘樸 「支那を識るの途」
...私の意慾は日にましおとろへてゆく...
種田山頭火 「其中日記」
...ただ方嚮(ほうこう)のない生活意慾の...
徳田秋声 「仮装人物」
...もしも創作意慾が旺(さか)んであり...
徳田秋声 「仮装人物」
...そんなものではなく唯あらゆる意慾の停止...
豊島与志雄 「春盲」
...アメリカの官庁や会社の執務室に漲(みなぎ)っている勤務意慾(いよく)は...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...無目的な生命意慾に駆られながら...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...搾り出される生きようという意慾である...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...なお且つそういう意慾が湧き起るものであろうか...
久生十蘭 「海難記」
...それまで持ち続けた思想的支柱も意慾も...
北條民雄 「月日」
...我々の意慾、情感、表象の全體的な聯關において外界の實在性は基礎附けられるのである...
三木清 「認識論」
...十善に達したい意慾が...
宮本百合子 「有島武郎の死によせて」
...苦楽座の方針や演目は君等座員達の芸術家としての芸術的意慾を第一義的に具体化したものである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...まったく話をする意慾などは...
吉川英治 「江戸三国志」
...すべての意慾は眠ってしまい...
吉川英治 「江戸三国志」
...もうお墨の意慾に添える年ではない...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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