...是等の幻は無意志的なもので...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...そんな意志的なものではなくて...
太宰治 「パンドラの匣」
...知的なものと考えられる場合と意志的なものと考えられる場合とがある...
戸坂潤 「辞典」
...意志的な自殺などとは凡そ対照的だ...
豊島与志雄 「死ね!」
...凛乎として生きぬいた意志的な生涯は...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...ドイツ的なユンケル的意志的なものが一つの対立をなして...
中井正一 「美学入門」
...それ以外のことに対しては全然意志的な努力を試みない...
中島敦 「斗南先生」
...前者は線の細い、頭の冴えた、幾らか神經質ではあるが、靜かな、温厚な、優しみのある紳士型、後者は線の太い、鋭い恐ろしい凝視力を持つ、進撃的な、意志的な、力強い鬪士型、そこに想像される二人の氣質の相違は必然に文章の相違となつて現れてゐる...
南部修太郎 「氣質と文章」
...晩年の作品に一脈の暗さを加え、意志的なもの、または燃焼的なものを感じさせるのは、ベートーヴェンの出現に対して、予言的な役目を勤めるものと言っても差しつかえはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...即ち意志的なる「権力感情」は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そしてあらゆる意志的な抑制とから...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...眼には意志的な光があり...
火野葦平 「花と龍」
...小さな機関車のやうに意志的なものを持つた少年を愛し...
北條民雄 「道化芝居」
...非合理的なるもの意志的なるものに共鳴するようになった私が最初に得たのはショーペンハウエルの哲学であった...
三木清 「語られざる哲学」
...本来意志的なその品物が...
三好達治 「銀座街頭」
...もし〔結婚においても〕友愛におけるような自由で意志的な親交がうちたてられ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが感覚的なものか直感的なものか意志的なものかとの論証が一時人々の間に於て華かにされたことがある...
横光利一 「新感覚論」
...それは芸術と云う一つの概念が感覚的なものか直感的なものか意志的なものであるかと云うことについて論証することと何ら変るところもない馬鹿馬鹿しい小話にすぎない...
横光利一 「新感覚論」
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